マンボウやトドの料理は酒のアテに最適!?
農作物や在来種に被害をもたらし、生態系を脅かす鳥獣たち。しかし、見方を変えれば「害獣」は高級食材でもある。工夫次第で益獣となりうるこれらを実際にいただいて調査してみた!
◆海・湖などで害をもたらす生き物編
<ブラックバス>
ワカサギなどを食い荒らす琵琶湖のブラックバス。名神高速道路大津SA(下り線)でブラックバスのフライを挟んだ「びわ湖BASSバーガー」を販売している。
「ブラックバスには皮の部分に独特の臭いがありますが、新鮮なまま加工すればおいしい白身魚になります」(大津SA副支配人)
実際に食べてみたが、とても淡泊で食べやすい。正直、これほどクオリティの高い白身魚のフライは食べたことがない。害獣ではなく食材として流通してほしいと願うばかりである。
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<マンボウ>
昨年から今年の夏にかけて、北海道東部の釧路町沖の秋サケ漁に使用する定置網に大量に引っかかり、漁業関係者を困らせたマンボウ。秋サケ定置網漁の解禁からわずか4日間で800匹以上におよんだという。しかし、そんなマンボウも食用魚として注目されつつあり、例えばアカマンボウなどは近年、マグロの代替魚として使用されることも。
そこで今回、いただいたのは、三重県産「串まんぼう」。道の駅や通販で買えるもので、冷凍の状態のものをフライパンやホットプレートに載せて弱火で5分程度焼き、塩コショウなどをかければできあがり。コリコリした歯ごたえで、“鶏肉ややナンコツ寄り”な感じ。さっぱりしているので、ビールと一緒に何本でもいけそうだ。
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<トド>
漁獲した魚を食べたり、漁の道具などを破壊することから漁業関係者の頭を悩ませ、“海のギャング”とも称されるトド。そんなギャングたちがよく出没するのが北海道の羅臼だ。そもそも羅臼という地名の由来が、アイヌ語の「ラウシ=獣の骨のある所⇒獣を解体するところ」という意味から来ているんだとか。
そこでいただいたのは、通販で手に入る羅臼名物「トド肉の大和煮」の缶詰。見た目はほぼ黒に近い茶褐色で、肉と魚の中間のような独特の食感のトド肉は、噛むとホロホロとほぐれていく。こってり醤油と生姜のアクセントが効いた濃い味付けは、クセの強いトド肉にマッチしていて、ビールや赤ワインなどお酒のアテに最適だ!
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― [害獣グルメ]食ってみたら美味かった【5】 ―
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