「圧倒的世界観」というフレーズが最初に使われたのはファミコンソフトだった
ゲームの紹介記事を見れば、よく「圧倒的世界観」という煽り文句が使われている。このフレーズ、実は「ファミコン」の時代に生まれた煽りだったのだ。実際にこのフレーズを作りだしたゲーム評論家の平林久和氏に話が聞けた。
「『グラディウス』というソフトのキャラクターや設定に触れ、自然と言葉が浮かんできました。でも今は言葉が先にあって、作品に当てはめている気がしますね」
またゲームの紹介によく見られる「美麗なグラフィック」という煽りも、なかなかくせ者だ。
「この言葉は、何かの作品を見て生まれたというよりは、どうにかしてゲームを褒めようと苦心した末、生まれたのでは」(平林氏)
このほか「泣けるシナリオ」など、汎用的に使われる煽りは少なくない。それだけ紋切り型な作品が多いということがいえそうだ。
photo by Bryan Ochalla via flickr
― あの[煽り文句]の真実を明かします ―
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