WWE日本公演にブロック・レスナーが8年ぶりの来日
―[フミ斎藤のプロレス講座]―
ことしもWWE日本公演“WWE Live”が7月3日(金)、4日(土)の2日間、東京・両国国技館で開催される。初日は午後6時:開場、午後7時:試合開始、2日目は午後5時:開場、午後6時:試合開始となっている。
今回の日本公演には“怪物”ブロック・レスナーが8年ぶりの来日を果たす(7月4日のみ出場)。
元WWE世界ヘビー級王者で、あのアンダーテイカーの“レッスルマニア”21連勝の記録をストップさせた男であり、新日本プロレスではIWGPヘビー王座、総合格闘技ではUFCヘビー級王座を獲得したレスナーが、現在進行形のWWEスーパースターとして日本のライブ・オーディエンスのまえにその姿を現す。
レスナーが登場する日本公演2日目(7月4日)は“ブロック・レスナー:ザ・ビースト・イン・ジ・イースト・ライブ・フロム・トーキョーBrock Lesnar:The Beast in the East Live from Tokyo”のタイトルで、日本国内でオンデマンドLIVE配信(スカパーJ SPORTS4では5日に放送)される他、WWEネットワーク(日本国内未対応)でも世界同時配信される。
日本公演の模様がWWEネットワークを通じて世界170の国と地域に向けて同時配信されるのは、もちろん今回が初めての試み。WWWスーパースターズの試合だけでなく、日本の観客の様子と両国国技館の雰囲気がライブ映像で世界じゅうのWWEユニバースのもとに届けられるのだから、つくづく地球は狭くなったものなのだ。
2日間の日本公演“WWE Live”の全カードは以下のとおり。
7月3日(金)18時開場/19時試合開始
シングルマッチ
セザーロ 対 コフィ・キングストン
6人タッグマッチ
セザーロ&ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
対
ニュー・デイ(エグザビア・ウッズ&ビッグ・E&コフィ・キングストン)
US王座 VS NXT王座 ダブル・タイトルマッチ
(US王者)ジョン・シーナ 対 (NXT王者)ケビン・オーエンズ
シングルマッチ
ドルフ・ジグラー 対 キング・バレット
フィン・ベイラー 対 クリス・ジェリコ
ネヴィル 対 ケイン
DIVA選手権トリプル・スレット
(王者)ニッキー・ベラ 対 ペイジ 対 ネオミ
タッグマッチ
ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
対
ロス・マタドールズ(ディエゴ&フェルナンド)withエル・トリート
7月4日(土)17時開場/18時試合開始
タッグマッチ
ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
対
ニュー・デイ(エグザビア・ウッズ&ビッグ・E)
シングルマッチ
セザーロ 対 ディエゴ(withフェルナンド、エル・トリート)
タッグマッチ
ジョン・シーナ&ドルフ・ジグラー
対
ケイン&キング・バレット
スペシャル・シングルマッチ
ブロック・レスナー 対 コフィ・キングストン
NXT選手権
(王者)ケビン・オーエンズ 対 (挑戦者)フィン・ベイラー
シングルマッチ
ネヴィル 対 クリス・ジェリコ
DIVA選手権トリプル・スレット
(王者)ニッキー・ベラ 対 ペイジ 対 ネオミ
“ミスターWWE”としてのポジションを不動のものとしているジョン・シーナの今回の注目カードは、初日(3日)に実現するケビン・オーエンズとのUS王座対NXT王座のダブル・タイトルマッチ。WWEのドル箱カードがそのまま日本に移動してきた、ひじょうにぜいたくな一戦である。
現在、WWEの全米ツアーには同行していないクリス・ジェリコは、ゲスト出演といった形でいま売り出し中のフィン・ベイラー(3日)、ネヴィル(4日)とシングルマッチをおこなう。
ベイラーはプリンス・デヴィットとして、ネヴィルはパックのリングネームでそれぞれ日本のプロレス団体で活躍したあとWWEと契約した、いわば“日本育ち”のメジャーリーガー。ジェリコもまた90年代前半、日本で長期滞在型の外国人選手として活動したあとECW‐WCW‐WWEとアメリカのメジャー団体を渡り歩きながらそのステータスを築いていったスーパースターのなかのスーパースターだ。
WWEのツアー・クルーとは別行動で来日するジェリコは、滞在先の東京のホテルから世界へ向けてPod Cast配信をおこなう計画を立てているというから、今回、日本からいったいだれが“ジェリコ番組”に出演するのかも興味ぶかいところだ。
日本公演初日(3日)には、今年度の“WWEホール・オブ・フェーム”クラス・オブ・2015で殿堂入りを果たした藤波辰爾がリング上で日本版の“WWEホール・オブ・フェーム”セレモニーをおこなうことも決定している。
また、左肩の負傷で戦列を離れているヒデオ・イタミも、初日(3日)、2日目(4日)とも日本のオーディエンス向けにグリーティングのスピーチをおこなう。これも日本のWWEユニバースにとっては楽しみなワンシーンとなりそうだ。
日本公演2日目(4日)の日本国内向けオンデマンドLIVE配信では、筆者がコメンテーターとして実況ブースに座り、日本語版の解説をするのでこちらもお楽しみに!
文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
※「フミ斎藤のプロレス講座」第43回
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