血のりが飛び散る!スペイン発「ガチなゾンビウォーク」に観客パニック
映画のプロモーションや飲食店の客集め、地域興しなどで日本でも開催されるようになったゾンビウォーク。その名の通り、ゾンビの格好をして街を練り歩くだけなのだが、さすがにスペインのシッチェスで行われたホラー映画祭が主催したゾンビウォークは恐怖であった。
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あまりにもエグい“地獄の料理人”4人組に話を聞くと、メイクだけで3時間かかったという(彼らの写真は映画祭のフェイスブックでも扉を飾っていた。https://www.facebook.com/sitgesfilmfestival)。しかも、本格派の連中ほど演技もしっかりしている傾向にあるという、“相乗効果”。ここは映画祭の舞台、演技が大根では……ということだろう。
開催規定にはゾンビを学ぶための推奨作品がいくつか紹介されていたが、その中にダニー・ボイル監督の『28日後…』や『28週後…』がなくて良かった。全力疾走で追いかけられたら街中がパニックになりかねない。ゾンビが目抜き通りを襲い始めるのは午後8時と、すでに夜。この点も昼間にお散歩感覚の日本のゾンビウォークとは一線を画す。
ゾンビたちはその後、ゾンビ映画の無料上映会に行ったり、バル(飲み屋)で飲んだりしていた。一度は映画に出てみたい、スポットライトを浴びてみたいという、夢を抱く人には、ゾンビ以上の疑似体験はないだろう。
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<文/木村浩嗣:ナノ・アソシエーション>
「交通ルールを守れ!」とか「列になって行儀良く歩け!」果ては「怖がらせてはいけない!」などと“人間並みのルール”を課すゾンビウォークが日本にはあるが、ここスペインではとにかく怖がらせてナンボ。
写真撮影に近づこうものなら、唸り声を上げて襲って来る者も。捕まると血糊が観覧者の服や髪にもべったり付いて、迷惑千万であった。だが、ゾンビとは本来こういうものだろう。「唸り、うめき、叫ぶという、ゾンビの流儀を忘れるな!」。「脳みそを欲しがりながら、足を引きずって歩け!」と開催規定に明記してある本格派!
外見も本格的である。映画祭に参加しているプロのアーチストが無料でメイキャップを施してくれる(先着350人限定)ため、脳みそが露出し、顔の肉が腐り落ち、あばら骨が剥き出しと、そのまま映画に出られるレベル。
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