これで解消!日本を伝えられないもどかしさ(1)――『英語対訳で学ぶ日本』は格好のテキスト

『英語対訳で学ぶ日本』の産経新聞の書評(2018年2月4日)

他人事が自分事になれば英語力はミルミル向上する


 日本人は英語を、中学校と高校の計6年間びっしりと勉強し、高校や大学の入学試験では必須となっている。大学に入っても英語学習は続き、都合10年間勉強を続ける人もいるわけだが、なかなか上達せずに社会に出ていざ話してみると心もとない人が多いのではないか。

 麗澤大学(千葉県柏市)の中山理(なかやま・おさむ)学長は、数多くの国際会議の場で日本の優れた伝統・文化、歴史や道徳観を流暢な英語で発信している人物だが、「日本人の英語力が上達しないのは、良いテキスト(コンテンツ)がないからだ」と、英語教育の課題をズバリと指摘する。

 確かに英語が不得手な筆者などは、これまで勉強してきた教科書の英文テキストがどうも他人事(ひとごと)のように感じられてピンと来ないでいた。そのため、テスト前の一夜漬けの勉強に終始し身につかないままだったので、中山学長の指摘は合点がいった。

 それならば、英語の学習を他人事とせずに自分事とするテキストはできないものかと思い立ち企画されたのが本書『英語対訳で学ぶ日本』(発行=育鵬社、発売=扶桑社)である。

麗澤大学「学び伝えよう日本」プロジェクト


 海外の人々の日本に対する関心が高まっており、外国人観光客はここ5年ほど過去最多を更新し、日本の歴史や文化を「伝える」必要性が高まっている。しかし、当の日本人も意外と日本の特質を理解できていない。改めて日本を「学ぶ」必要がある。

麗澤大学「学び伝えよう日本」プロジェクトのメンバー。中央が中山理学長。その両隣が日本文を担当した宮下和大准教授(左)と橋本富太郎助教(右)。両端が英文を担当した犬飼孝夫国際交流センター長(左端)とモーガン,ジェイソンM.助教(右端)。


 そこで中山学長をチームリーダー(監修者)として、外国人留学生が多く、また海外への留学も活発な麗澤大学に「学び伝えよう日本」のプロジェクトチームが発足して完成したのが本書である。

 まず、日本の歴史や文化、特質を111項目選び出し、1項目について400字ほどの日本文にまとめる原稿作りがポイントとなった。これが年表の羅列のような他人事の文章では、まったく意味をなさない。

 幸いに育鵬社では中学校の歴史・公民教科書を発行しており、その教科書記述では、中学生にいかにして日本の歴史や日本の特質を自分事として理解してもらうかに心配りをしていたので、これに準拠しながらリズム感のある日本文に仕立てていただいた。

 英文に関しては、麗澤大学の国際交流センターと、米国で日本の博士号を取得しているアメリカ人の先生方が担当し、やさしく分かりやすい英文となっている。

 これならば英語が不得手な筆者も、ようやく自分事に感じられるテキストと出会え、ミルミル英語力が向上しそうだ。

 こうした編集方針を評価してくれたのが冒頭に掲載した産経新聞の書評である。「2020年まであと2年…そろそろ始めますか」の一文がやる気をそそる。(2に続く)

(文責=育鵬社編集部M)

英語対訳で学ぶ日本 歴史と文化の111項目

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