大不況で[転職先は裏稼業]壮絶レポ
2009.11.05
ごくごくフツーな一般人がカタギの仕事を奪われ、続々と非合法な
職業に参入中! 裏DVD屋店長、振り込め詐欺、運び屋etc.
【担当編集からのコメント】
今回取材を依頼したのは、真っ当な道から外れてアウトローな職についた人たち。今の収入じゃやっていけない、仕事をクビになって転職先が見つからないetc.その理由は様々だが、各人に共通していたのが、「悪いことをしてる人はみんな稼いでる/悪いことをしないとお金が稼げない」という声。確かに、繁華街で遊んでいると、上下シャカジャンを着て、小脇にセカンドバックを抱えた若者たちが、羽振り良さそうにキャバクラで散財している姿をよく見かける。そんな街の不良やそういう友人の姿を見て、「それなら俺も」という発想なのだろうーー。
個人的な趣味の話で恐縮だが、週末、街の将棋道場に将棋を指しにいくことがある。店内の奥のほうでは、いわゆる”くすぶり”と言われる真剣師たちが、賭け将棋で100円玉のやりとりをしている光景に出くわす。何人か顔見知りがいるのだが、みな元々はアウトローだ。キャバレーの用心棒もいれば、誰もが知っている広域指定暴力団5次団体の幹部だった人もいる。前科持ちの過去があり、塀の中で将棋を覚えた人も多い。そんな彼らの生活ぶりはお世辞にも裕福とはいえず、ドヤ街で肉体労働に従事する日々だ。
裏業界もけっして景気がいいわけではない。”首領への道”を順調に進まない限り、年を取ればカタギの世界以上に厳しい生活が待っている。一見、華やかで派手に見える裏の世界だが、足を踏み入れる前に、そうした現実を認識してほしいというのが、取材後に思った担当者の実感である。
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2009.11.05