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モバイルバッテリー、選び方を間違えるとちゃんと充電ができない!?

スマホの電池が切れそう!→慌ててコンビニでモバイルバッテリーをゲットするも、なぜか充電できない……そんな悲劇におさらば!

スマホ時代の必需品。なのに驚くほど皆、無知!

 急なスマホの電池切れに備えて、ひとつは持っておきたいモバイルバッテリー。だが、数多くの製品が出回っているにもかかわらず、ちゃんとした選び方を知っている人は驚くほど少ない――と嘆くのは、テクニカルライターの板倉正道氏。
板倉正道氏

板倉正道氏

「まず、誰もが一応は気にする〈容量〉について。最新のスマホをフル充電するには6000mAh以上の容量が必要ですが、それには〈6000mAh〉の表記がある製品では足りないんです。というのも、USBコネクタの定格出力電圧は5Vなのですが、モバイルバッテリーの公称電圧は3.6~3.7V。これをコンバータによって5V変換するためにロスが生じるので、実際に使えるのはバッテリー最大容量の7割ほど。選ぶときは必要量の2割増しを目安に」(板倉氏。以下同)  容量の次に、気にすべきは「出力電流」。ガジェットによって、必要なアンペア数は異なる。Androidのスマホの場合は1Aが一般的だが、iPadなら2Aが必要だ。電力供給側の出力アンペアが足りていないと、充電に時間がかかってしまい、必要なときに使えない事態に陥る。 「特に多いのがサムスンのGalaxyで失敗する例。通常、アンドロイドの定格は1Aなのですが、ギャラクシーは1.8A前後。出力1Aのモバイルバッテリーで充電しようとして、『1時間待ったのに数%!』といった悲劇に見舞われる人が少なくありません」  ちなみにPCのUSBポートの電力供給量は500mA。このため、PCからの充電速度は非常に遅いことも覚えておこう。  2台持ちユーザーには「2ポート出力」がオススメだ。一度に1台しか充電できない場合、単純計算で充電時間が2倍になってしまう。 「一方がバッテリー切れで使えないような状態が生じますし、1台ごとに接続し直すのも面倒です」

モバイルバッテリー選びの心得【初級編】

・実際に充電できるのは、表示容量の約7割 ・出力電流は「2A」あると安心 ・2台持ちユーザーは「2ポート」推奨
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