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事故死したホセ・フェルナンデス投手の生涯をたどる――アメリカ亡命、刑務所生活、2年でメジャーリーグに…

 9月25日に、マイアミ・マーリンズ所属のホセ・フェルナンデス投手(24)がボートの転落事故により急死したと、球団が公式声明を発表した。イチロー選手(42)の同僚でもある彼は、一体どのような選手だったのだろうか。
Jose Fernandez

イチローを「キューバでは神のような存在」と慕っていたフェルナンデス投手

 まず、1992年生まれで24歳のホセ・フェルナンデス投手と同世代の日本人プロ野球選手にはどういった顔ぶれがいるのか見てみたい。日本プロ野球史上初の“2年連続トリプルスリー”の偉業を目前に控える東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手を筆頭に、25年ぶり広島東洋カープ優勝の守護神として活躍した中﨑翔太投手、そしてこちらも横浜DeNAベイスターズにとって初のCS進出の立役者となった山﨑康晃投手らが1992年生まれの同世代として日本の第一線で活躍している。  キューバ出身のフェルナンデスは、若いころよりメジャーリーグでの活躍を夢見ていた選手だった。当時15歳だった彼は3度アメリカへの亡命に挑戦し、刑務所での服役生活も経験。2008年に家族と亡命した際は、母親が海に転落してしまう事故に見舞われ、自らの手で救出活動を行う勇敢な少年だった。  亡命に成功し、2011年にはマイアミ・マーリンズよりドラフト指名を受けたフェルナンデス。160キロ近いストレートと切れ味抜群のスライダーが武器の彼は、わずか2年でメジャーリーグに昇格する。20歳にしてその年の新人王を獲得、サイ・ヤング賞投票でも3位に位置付けるなど、圧巻の活躍を見せていた。
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