「脱法ハーブ」蔓延の一端に「自販機」の増加

脱法ハーブ,自販機

繁華街のど真ん中に、清涼飲料水と並んで設置されていた(4月/仙台市・国分町)

 かねてから本誌でもその危険性を唱えている、いわゆる「脱法ハーブ」の蔓延が加速している。

 今月6日には大阪市で、「脱法ハーブを吸った」と供述した塗装工の男(22歳)がレンタカーで暴走。一方通行の商店街を逆走し、2人に重軽症を負わすなど、計6件のひき逃げ事件が発生した。男は「ハーブを吸って普通の精神状態ではなかった。誰かに追われている気がして捕まったら大変なことになるという気持ちになった」と供述している。

 3月末現在で、脱法ハーブを店頭やインターネットなどで販売している業者数が29都道府県で389業者に上ることが14日、厚生労働省の調べでわかった。厚労省が今年初めの調査で「1月18日現在で17都道府県212業者」と公表していた件から見ると、その増加の勢いは増すばかりだ。

 その合法ハーブを販売する店が店頭やインターネットだけではなく、販路を「自販機」に求め、各地に設置し始めたのがハーブ蔓延の一端になっているのではと見る向きがある。

◆被災地の繁華街に「ハーブ自販機」

 事実、本誌も4月に仙台の繁華街・国分町で発見しているーー。

 別件の取材で仙台を訪れた際、居酒屋で経営者の男性と話していると、我々を記者と知った男性が切実な表情で訴えてきたのだ。

「真面目に商売するものから言わせていただくと、あんな麻薬まがいのものを売ることだけでもどうかと思うが、街の真ん中に自販機を堂々と設置するなんて言語道断でしょう? しかも無料情報誌に堂々と広告まで出して……国分町のイメージが悪くなる」と吐き捨てた。

 土地勘のない記者が、コンビニの前にたむろする客引きに「この街にハーブの自販機があるって聞いたんだけど?」と話を向けると「あぁ、それなら◯◯ビルですね」と一斉にキャバクラや居酒屋が入るという雑居ビルを指さした。

 コンビニ前で、前述の男性店主が話題にしていた無料情報誌を発見。ページを手繰ると1ページ大の広告で「世界初!ハーブの自動販売機設置完了致しました」と大書きされていた。

脱法ハーブ,自販機 問題のビルに急行する。入り口の清涼飲料水と並んで、タバコの自販機があった。しかしよく見ると、それはタバコの自販機を改良した「ハーブ自販機」だった。隣の清涼自販機は煌々と電気が点いているのに、なぜかその自販機は電気が点いていなかった。

 よく見ると、自販機の前には背の高い男が佇んでいた。隣のビルに入り、さりげなく観察すると、自販機の前で足を止める「顧客」に商品を説明していた。「顧客」はかなりの頻度で訪れ、そのたびに男は声をかけていた。

 その男性に「これ吸えるの?」と声をかけると、「いや、ダメですよ吸っちゃ。お香ですから」とにべもない。「どれが人気あるの?」と聞くと「◯◯と▲▲がが売れてますねぇ」と答えた。「効きはどう?」と記者が核心を衝くと「◯◯がやばいッスねぇ」と笑っていた。

 翌日、自販機を扱っているハーブ店を訪れると「自販機はお試し用」「通常より小分けにして、安く売っている」と昨日とは別の店員が説明。「自販機は売れるの?」と聞くと「正直、(ショップより)売れますね」と言っていた。

◆小学校から200mの商店街にも

 横浜市では先月20日、26歳の男性が酒を飲んだあとに市内で購入した脱法ハーブを吸引し、死亡した。これを重く見た神奈川県は、販売業者を調査。自販機でハーブを販売していることを発見し、販売自粛を求めた。

 自販機は商店街の一角にあり、なんと小学校から200メートルほどの場所に堂々と設置されていた。現在では、業者が再三の自粛要請に応じ、販売を休止しているが、繁華街以外でもハーブが気軽に買える、「一例」だ。

 また、岐阜県美濃加茂市・多治見市などでは、国道沿いや住宅街に設置された「ハーブ自販機」の存在が問題視されている。

 こうした業者には「自粛要請」でしか「取締り」ができないのが現状だ。所轄官庁の対策が後手後手に回っているのをあざ笑うように「脱法ハーブ」の販路は拡大していく……。

脱法ハーブ,自販機

店頭では通常3g程度のパッケージ(3000~5000円)で販売されているが、自販機では1gほどに小分けにし(1000~2000円)低価格で販売している

取材・文・撮影/SPA!風俗(かぜ)を読む取材班

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