テレビ業界で“一発アウト”になった人たち。不倫が発覚も「上司は無事で、私は刺された」
お笑い芸人と反社会的勢力のつながりが問題視されるなど、“コンプラ遵守”が叫ばれる昨今。テレビ業界はもちろん、一般人の我々とて、どこで足元をすくわれるかわからない。むしろ弱い立場にある人間こそ、何かあれば即解雇となってしまうなど、大きな痛手を食う。
「私は一発でクビでしたよ。反社会的勢力とつるんだとか、未成年と不適切な関係があったとか、そんなレベルじゃない。SNSにとある写真が1枚あがっただけ。釈明の機会なんてありませんでしたよ」
苦虫を噛み潰したような表情でこう話すのは、数年前まで中堅芸能事務所に所属していた元芸人のKさん。お世辞にも売れていたとは言い難いが……。大卒後に憧れの「芸能界」に入りたいと養成所に通い、念願の事務所入りを果たしたが、とある「失態」から一発でクビに。現在は20代後半だが、放送作家の見習いとしてアルバイトをしつつ、日々生きるために糊口をしのぐ日々。
「旅行に行ったらノリのいいヤツらがいて、記念に写真を撮ったんです。その誰かも知らないヤツがSNSに写真をあげたみたいですが……連中のうちの一人が半グレと呼ばれるような輩だったようで、のちに暴行事件で逮捕されたらしい。それを知っている誰かが、事務所にチクリを入れたんです」
Kさんは、その場の成り行きで写真を撮っただけで、本当にその人物の素性も名前すらも知らなかったというが……。
「チクリを入れられたのが、僕の事務所の親会社でした。言い訳する機会も与えられず、お前はこういう連中とつるんでいるのか、と激ツメされましてね。大手に所属するタレント、俳優が、モンモン(刺青)バリバリの人と撮った写真が流出してもお咎めなしの場合も多いのに……。最後は“さっさと去ね(いね)”って感じで追い出され、このザマです」
何か問題が起きれば、すぐに詫びを入れないと視聴者やネットユーザーは納得しない難しい時代ではあるが、天下の大事務所に所属する芸能人なら、多少の炎上やコンプラ違反では切り捨てられないだろう。下流の芸人など掃いて捨てるほどいるということか……。
SNSにあげられた写真がきっかけで一発アウト
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新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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