独身貴族が語る「独身で幸せ/つらい」と感じるとき
―[実録[独身貴族]の理想と現実]―
◆この先、独身貴族になるか、結婚難民化するか。それが問題だ!
「俺、一生独身かも……」
ふと、そんな不安や焦燥感に駆られたことはないだろうか。
総務省が発表した「国勢調査」最新版(’10年)によると、’80年からの30年間で男性の生涯未婚率が約7.7倍と大幅に増加、2割を超えたという。しかも、35歳で未婚の男性が5年後に結婚できる確率はわずか1割。これはもはや、アラフォー独身がマイノリティではなくなった、ともいえよう。
そこで今回、SPA!では「結婚願望がない」と答えた30代・40代の男性200人(各100人ずつ)にアンケートを実施した。
「独身であることに幸せを感じるとき」という質問に対して、「休日を自由に使える」(70.5%)、「稼いだお金を自由に使える」(62.5%)、「精神的に楽」(57.5%)と独身ならではの自由度を支持する声が多く上がった。その一方で、「独身でいることで『つらい』『わびしい』と感じるとき」という質問に対して、「老後が不安」(35.5%)、「病気で寝込んだとき」(27%)という面も。果たして、独身貴族という生き方は本当に悠々自適なのか。
⇒【アンケート結果】『独身であることに幸せを感じるとき』詳細はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=523846
◆アンケート結果から見えてきた“僕らが結婚しない理由”とは?
結婚願望ナシ、“生涯独身”の覚悟を決める独身貴族たち。彼らは一体なぜ、結婚を望まないのだろうか。なかには「相手がいないしできそうもない」(34歳・ライター)のような身もふたもない意見もあるが、大半が「束縛されたくない」(38歳・SE)、「独身だと時間もお金も自分の好きなように使える」(42歳・事務)のように結婚によって自由が制限されることを嫌がっているようだ。
また、「両親が離婚しており、その影響で結婚に対して前向きになれない」(36歳・派遣社員)のように親の影響で結婚生活そのものにネガティブなイメージを抱いている人も多かった。「昔は結婚願望が強かった。でも、既婚者の同僚から結婚生活の話を聞いてドン引き。とてもじゃないけれど結婚したいとは思えない」(35歳・事務)と、周囲を見て結婚生活の魅力を感じなくなったという人も。
このほか、「浮気をされたことがあり、女性を信用できない」(41歳・営業)など、女性不信が原因で独身貴族……という人もいる。これは、過去に結婚を考えたことがあるものの、踏み切れなかった人の理由としても目立った回答。ほかにも、「婚約もしたのに相手から一方的に破談にされた」(39歳・営業)、「彼女に『あなたとの結婚生活が想像できない』と言われた」(41歳・ドライバー)など、こうした悲惨な経験が多くの男を独身貴族へと導くのだ。
ならば、結婚生活への憧れはないのだろうか。多くの人が「独身ってツライ」と感じるのは、やはり病気や怪我のとき。「食中毒になったときは本当にツラかった。のた打ち回っていたら気がつけば夕方で、会社を無断欠勤になってめちゃめちゃ怒られたし……」(43歳・営業)なんて、まさにその典型。嫁がいたら、看病に加えて会社への連絡もしてもらえたはず。また、「部屋が散らかっても自分で片づけるしかないとき」(38歳・SE)、「結婚式に行くと幸福感に満ち溢れていて見せつけられるようでツライ」(42歳・営業)のような回答もあった。
⇒【アンケート結果】『独身で「つらい」「わびしい」と感じるとき』詳細はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=523847
が、いずれもひと時の寂しさだったり、ひとりでも頑張ればなんとかなるもの。独身貴族を謳歌するためには、甘受しなければならないものばかりだ。みんなこうした寂しさやツラさをと引き換えに、自由気ままな独身ライフを楽しんでいるのだ。
※写真はイメージです
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