ヒカル×入江巨之「視聴者ファースト」で上場を諦めた真相。“1週間に10億円”売り上げる男が語る革新的経営
テレビやラジオといったオールドメディアに代わり、動画メディアの勢いが止まらない。特にYouTubeは多くの人が気軽に配信できるようになり、YouTubeチャンネル数も増加。生き残りをかけた激戦が続くなか、YouTubeでの発信力も活用しながら、事業の成功を収めている時代の革命家たちに迫る。
インタビュアーは、出版プロデューサーでビジネス書作家の水野俊哉さん。水野さんは出版プロデューサーとして数々のヒット作を世に送り出し、自らも作家として多くの書籍を出版している。
今回は、YouTuberヒカルのビジネスパートナーで、複数事業を展開する入江巨之さんをインタビュー。登録者100万人を超える錚々たるYouTuberをプロデュースしてきたYouTube業界の仕掛け人でもある。現在は株式会社サムライパートナーズの代表取締役CEOを務める入江さんのインタビュー後編をお届けする。
【前編はこちら】⇒https://nikkan-spa.jp/2064515
水野:現在ではヒカルさん以外にも、多くのYouTuberのプロデュースをされていると伺いました。
入江:はい、YouTuberって動画制作をしつつ、同時にビジネス展開をしていかないとパフォーマンスが発揮できないんですね。ですが、露骨にビジネスを押し出すと、チャンネルのファンからどうやってお金を引き出すかという話になってしまう。それが動画から透けて見えたら、ファンは離れていってしまいます。
水野:バランスが難しいですね。
入江:これができる人は、なかなかいないと思います。それならいっそ、YouTuberはビジネスのことなんか考えないほうがいいと思うんです。ヒカルさんのように、ファンのことを考えて、やりたいことをやっていくのがチャンネル的に一番いい。だから、「ビジネスのことは私に任せてくれ、その代わり動画制作は任せる」という役割分担が重要ではないかと思っています。
水野:そこに、ヒカルさんと入江さんの成功の秘訣があるんですね。
入江:役割を分けているというのもありますし、やはりヒカルさんの売る力は群を抜いています。単純にモノを売ることを考えると、今はヒカルさん以上の人はいないんじゃないでしょうか。
例えば、ある1週間のヒカルさんの売上が、約10億円だったんですね。ReZARDのeコマースの売上が5.3億円、ストーンマーケットがeコマースで2億円、店舗で3億円で、合計10億円。ものすごい実績だと思います。
水野:ReZARDは入江さんがヒカルさんとやっている会社ですよね。
入江:そうです。もともとアパレルとコスメの販売サイトで、今はサプリメントも手がけています。ひとつの柱としてはコスメのサブスクですね。現在約3万2000人の会員がいます。
水野:客単価が1万円として、だいたい3億円くらいでしょうか。
入江:コスメとは別にサプリメントもあって、そちらでも3億円の売上があります。他のビジネスとあわせると、ヒカルさん一人でとんでもない規模まで拡大しています。
水野:驚異的な数字です。
入江:そうです。150億円の売上で、利益は折半。一人でこんなに儲けられる人は、テレビに出ている有名タレントの中にだって一人もいません。ケタ違いの成果を出せているこのビジネスモデルは、たぶん誰にも真似できないという確信があります。
水野:YouTube番組と言えば起業リアリティショー「Nontitle」(ノンタイトル)がすごく話題になっています。
入江:社会的にアントレプレナーを目指す若い世代が増えている中で、実際に起業する際のリアリティが伝わるコンテンツを作りたいと思ったのが始まりですね。
水野:「Nontitle」のNECパーソナルコンピュータ版、「Nontitle PROJECT LAVIE」についてお聞きします。ニュースでも大きく取り上げられ、話題になっていました。
入江:NECパーソナルコンピュータさんからも「過去に類を見ないようなプロモーションだった」と言っていただきました。特にZ世代の獲得がNECパーソナルコンピュータさんの大きな課題だったみたいですが、それが一気に達成できましたそうで、とても喜んでもらえたんです。
水野:具体的には、どういった点が従来と違ったのでしょうか?
入江:「のすけ」というZ世代のメンバーが「自分たちが買う側の目線で『必要か不要か』を真剣に考えた」と言っていました。通常は大企業側が「これがいいんじゃないのか?」という仮説で作っていたものを、同時代のユーザー目線で考え抜いたからからこそ響いたのかもしれません。
水野:これまではテレビCMが圧倒的に強かったと思いますが、テレビとYouTubeの影響力についてはどう見ていますか?
入江:年齢層で違うと思います。テレビは中高年層、YouTubeは20~40代の圧倒的支持を得ています。だから「どっちが上か下か」というより、「一緒に組んでやったほうが得策」だと考えています。
水野:ヒカルさんとの関係について、改めて聞いてもいいですか?
入江:ヒカルさんはとても賢いし、影響力の使い方がすごくいい方向に向かっている気がします。単純な金儲けとかではなくて、世の中にいいことに影響力を使いたいって本気で思っているので、最近。僕は炎上して沈んでいる時から一緒にいるので。どんどん人間的に成長していくのが、見ていて楽しいですね。
水野:最近はヒカルさんが、(予備校「武田塾」の元塾長で令和の虎としても知られる)林尚弘社長と「財務省解体デモ」についての動画をアップしたことも話題を集めています。
入江:最初に「政治について発言したらどうか」と提案したのは、実は僕なんです。なぜ始めたかというと、僕たちの人生ってバトンの受け渡しのリレーをやっているようなものだと思うんです。今、世の中を変えたいと思う人たちを増やすことが、今後の日本にとってはすごく重要だと感じていて。だから今、最後の変わるチャンスなんじゃないかなと思っているんです。
水野:ヒカルさんの番組でよく登場する林尚弘社長についてもお聞かせください。
入江:ヒカルさんにとって林社長は、すごく良い存在なんだと思いますよ。林社長の政治に関する発言が少し叩かれたりしていますが、二人とも意見が一緒では、会話も番組的にも成り立たないじゃないですか。だからヒカルさんからしたら、林社長は真逆のことを言うから便利で面白いんだと思います。
水野:入江さんから見た林社長はどんな人ですか?
入江:お金儲けの天才でもあるけど、僕とタイプは違いますね。僕は長期的というかブランディングを考えるのが得意なんですが、林社長は短期型。たぶん、僕がブランディング8でお金儲け2なら、林社長はブランディング2でお金儲け8かもですね。
水野:わかりやすいたとえです。
入江:ものすごく良い人ですし、頭がとにかく良いですね。ただ、お金の使い方がちょっと変わっているだけですね。
水野:宵越しのお金はもたないタイプですね。
YouTuberビジネスの躍進には「サポーター」がいる
水野:現在ではヒカルさん以外にも、多くのYouTuberのプロデュースをされていると伺いました。
入江:はい、YouTuberって動画制作をしつつ、同時にビジネス展開をしていかないとパフォーマンスが発揮できないんですね。ですが、露骨にビジネスを押し出すと、チャンネルのファンからどうやってお金を引き出すかという話になってしまう。それが動画から透けて見えたら、ファンは離れていってしまいます。
水野:バランスが難しいですね。
入江:これができる人は、なかなかいないと思います。それならいっそ、YouTuberはビジネスのことなんか考えないほうがいいと思うんです。ヒカルさんのように、ファンのことを考えて、やりたいことをやっていくのがチャンネル的に一番いい。だから、「ビジネスのことは私に任せてくれ、その代わり動画制作は任せる」という役割分担が重要ではないかと思っています。
水野:そこに、ヒカルさんと入江さんの成功の秘訣があるんですね。
入江:役割を分けているというのもありますし、やはりヒカルさんの売る力は群を抜いています。単純にモノを売ることを考えると、今はヒカルさん以上の人はいないんじゃないでしょうか。
例えば、ある1週間のヒカルさんの売上が、約10億円だったんですね。ReZARDのeコマースの売上が5.3億円、ストーンマーケットがeコマースで2億円、店舗で3億円で、合計10億円。ものすごい実績だと思います。
水野:ReZARDは入江さんがヒカルさんとやっている会社ですよね。
入江:そうです。もともとアパレルとコスメの販売サイトで、今はサプリメントも手がけています。ひとつの柱としてはコスメのサブスクですね。現在約3万2000人の会員がいます。
水野:客単価が1万円として、だいたい3億円くらいでしょうか。
入江:コスメとは別にサプリメントもあって、そちらでも3億円の売上があります。他のビジネスとあわせると、ヒカルさん一人でとんでもない規模まで拡大しています。
水野:驚異的な数字です。
入江:そうです。150億円の売上で、利益は折半。一人でこんなに儲けられる人は、テレビに出ている有名タレントの中にだって一人もいません。ケタ違いの成果を出せているこのビジネスモデルは、たぶん誰にも真似できないという確信があります。
水野:YouTube番組と言えば起業リアリティショー「Nontitle」(ノンタイトル)がすごく話題になっています。
入江:社会的にアントレプレナーを目指す若い世代が増えている中で、実際に起業する際のリアリティが伝わるコンテンツを作りたいと思ったのが始まりですね。
水野:「Nontitle」のNECパーソナルコンピュータ版、「Nontitle PROJECT LAVIE」についてお聞きします。ニュースでも大きく取り上げられ、話題になっていました。
入江:NECパーソナルコンピュータさんからも「過去に類を見ないようなプロモーションだった」と言っていただきました。特にZ世代の獲得がNECパーソナルコンピュータさんの大きな課題だったみたいですが、それが一気に達成できましたそうで、とても喜んでもらえたんです。
水野:具体的には、どういった点が従来と違ったのでしょうか?
入江:「のすけ」というZ世代のメンバーが「自分たちが買う側の目線で『必要か不要か』を真剣に考えた」と言っていました。通常は大企業側が「これがいいんじゃないのか?」という仮説で作っていたものを、同時代のユーザー目線で考え抜いたからからこそ響いたのかもしれません。
水野:これまではテレビCMが圧倒的に強かったと思いますが、テレビとYouTubeの影響力についてはどう見ていますか?
入江:年齢層で違うと思います。テレビは中高年層、YouTubeは20~40代の圧倒的支持を得ています。だから「どっちが上か下か」というより、「一緒に組んでやったほうが得策」だと考えています。
ヒカル氏との関係、財務省解体の番組
水野:ヒカルさんとの関係について、改めて聞いてもいいですか?
入江:ヒカルさんはとても賢いし、影響力の使い方がすごくいい方向に向かっている気がします。単純な金儲けとかではなくて、世の中にいいことに影響力を使いたいって本気で思っているので、最近。僕は炎上して沈んでいる時から一緒にいるので。どんどん人間的に成長していくのが、見ていて楽しいですね。
水野:最近はヒカルさんが、(予備校「武田塾」の元塾長で令和の虎としても知られる)林尚弘社長と「財務省解体デモ」についての動画をアップしたことも話題を集めています。
入江:最初に「政治について発言したらどうか」と提案したのは、実は僕なんです。なぜ始めたかというと、僕たちの人生ってバトンの受け渡しのリレーをやっているようなものだと思うんです。今、世の中を変えたいと思う人たちを増やすことが、今後の日本にとってはすごく重要だと感じていて。だから今、最後の変わるチャンスなんじゃないかなと思っているんです。
水野:ヒカルさんの番組でよく登場する林尚弘社長についてもお聞かせください。
入江:ヒカルさんにとって林社長は、すごく良い存在なんだと思いますよ。林社長の政治に関する発言が少し叩かれたりしていますが、二人とも意見が一緒では、会話も番組的にも成り立たないじゃないですか。だからヒカルさんからしたら、林社長は真逆のことを言うから便利で面白いんだと思います。
水野:入江さんから見た林社長はどんな人ですか?
入江:お金儲けの天才でもあるけど、僕とタイプは違いますね。僕は長期的というかブランディングを考えるのが得意なんですが、林社長は短期型。たぶん、僕がブランディング8でお金儲け2なら、林社長はブランディング2でお金儲け8かもですね。
水野:わかりやすいたとえです。
入江:ものすごく良い人ですし、頭がとにかく良いですね。ただ、お金の使い方がちょっと変わっているだけですね。
水野:宵越しのお金はもたないタイプですね。
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1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社や文化人タレントプロダクション、飲食業のオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。国内外問わず富裕層の実態に詳しく、富裕層を相手に単にビジネスにとどまらない、個人の真に豊かな人生をみすえたコンサルティング・プロデュースには定評がある。
著書はシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)など27冊、累計40万部を突破。最新刊に『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』(サンライズパブリッシング)がある。
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