更新日:2017年11月27日 22:05
カーライフ

アクセラHVは世界最高のハイブリッドカー

CX-5、アテンザに続き、マツダが放った第3の矢アクセラ。これまで海外での評価は高かったが、国内ではイマイチだったマツダが、ここにきて絶好調! ガソリン、ハイブリッド(HV)、ディーゼルと選り取り見取りのラインアップを揃えてきた。ただし、HVのベースはトヨタのプリウス。本家とどう違うのか? じっくりと乗り比べてみました! MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
マツダ

アクセラHVのカタログ燃費(JC08モード)はリッター30.8km。プリウスSツーリングセレクションのリッター30.4kmとほぼ同等。実際に走っても燃費は誤差の範囲でした

◆頑張り屋のマツダが国内でも頑張りたいとハイブリッドカーを出しました【後編】  前編で紹介した足回り(https://nikkan-spa.jp/560665)に続いて、後編はアクセラのパワーユニット。基本はプリウスのものだが、エンジンがマツダなので、アクセルを踏み込んだときのフィーリングが違う。プリウスのそれは、回してほしくないものを無理に回しているようなフィーリングだが、マツダのエンジンは普通に回る。これはありがたい。  今回は、横浜周辺を20kmばかり燃費テストをしてみたが、プリウスのリッター22.2kmに対して、アクセラHVは20.8kmだった。まあこれくらいは誤差の範囲だ。燃費はプリウスとほぼ同等。燃費にうるさい日本人も文句なかろう。 マツダ 総合的に見ると、アクセラHVは、走り良し、燃費良し、カッコ良しで、現在世界最高のハイブリッドカーだといえる。値段もプリウスとほぼ同等の約250万円(ハイブリッドS)。2リッターガソリンモデルに対してわずか20万円弱のアップだ。安い。ついにマツダも、国内市場で花開くか。そう思ったが、フタを開けてみてビックリ。アクセラの初期受注約1万台のうち、ハイブリッドモデルは2割に届かなかったという! フィットでは7割がハイブリッドなのに! なぜ!? どうして!? ハイブリッドは電池を積む関係上、セダンにしか設定がなくて、ハッチバックよりカッコ悪いから?  まあいい。私は別にハイブリッドの味方じゃない。とにかくアクセラはいいクルマだ。日本では、このままだと販売が息切れしそうだが、海外では売れるだろう、主にガソリン車が。 【結論】 アクセラはガソリン、HV、ディーゼルと、3種類のパワーユニットが選べる初の国産車。なにしろベースの作りがいいので、どれも非常にいい。個人的には、ディーゼルのマニュアル車が一押しです ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=560681 【アクセラ】 アクセラが搭載するパワーユニットは大きく分けて3タイプ。1.5リッターと2リッターのガソリンエンジン、専用の2リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたHV、2.2リッターのディーゼルエンジン。受け付け開始から約1か月で約1万台の受注があったアクセラの予約の内訳は、HVが19%と同社の見込みの40%を下回った。ガソリン車は65%と見込みより多く、ディーゼル車は16%でほぼ見込み通りだった。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
おすすめ記事
ハッシュタグ