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円安でウハウハのマツダ、次の一手はアクセラHV

CX-5、アテンザに続き、マツダが放った第3の矢アクセラ。これまで海外での評価は高かったが、国内ではイマイチだったマツダが、ここにきて絶好調! ガソリン、ハイブリッド(HV)、ディーゼルと選り取り見取りのラインアップを揃えてきた。ただし、HVのベースはトヨタのプリウス。本家とどう違うのか? じっくりと乗り比べてみました!

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

マツダ◆頑張り屋のマツダが国内でも頑張りたいとハイブリッドカーを出しました

 当記事は現在、日本の週刊誌界唯一の自動車連載コラムだ。他誌の連載はすべて死に、「死ぬほどSEX特集」などに衣替えしたが、「SPA! AUTO CLUB」だけが生き残った。なぜか。

 それは、当コラムが常に読者のニーズに応えてきたからだ。読者はクルマにまったく興味がないので、なるべくクルマ以外のことを書くようにしてきたのだ!

 マツダにも似たような部分がある。マツダのクルマは走りが素晴らしく、海外での評価が高い。しかし日本人は燃費にしか興味がなく、マツダといえば「値引きがデカい」とか「下取りが安い」とかしか言わない。いくらCMで「ズームズーム」と歌っても、日本人はサッパリ理解しなかった。

 そこでマツダは、海外市場を主戦場にした。マツダ車の実に8割が輸出されている。おかげで円高には苦しんだが、円安の今は黒字でウハウハ。ついに春が訪れた。

 が、マツダは頑張り屋さんなので、燃費にしか反応しない国内市場でも、まだまだ頑張りたい。そこで、ヒット中のクリーンディーゼルに続いて、秘策を繰り出した。なんとトヨタのハイブリッド技術を買って、ハイブリッドカーを売り出したのだ。それがこのアクセラHVである。

 ハイブリッドシステムのベースはプリウス。プリウスのモーターを含むHV制御システムに、マツダの2000ccエンジンを組み合わせている。プリウスのエンジンは1800ccなので、マツダのほうがパワフルになるはずだが、馬力はプリウスと同じ。プリウスのシステムに組み込むエンジンは、プリウスと同じパワーのほうが効率がいいことがわかったので、出力特性をほぼプリウス同様にチューニングし直したのだ。涙ぐましい努力じゃないか。

「そこまでするなら、エンジンもプリウスのまんまでよくね?」

 諸君はそのように思うだろう。しかしそこはクルマ屋の意地である。

 走ってみると、夢のように気持ちいい。まず足回りがプリウスとは段違いにいい。燃費で勝負のプリウスと違って、マツダは走りの良さで勝負してきた。その差は歴然だ。

 この、四輪のタイヤグリップをすべて使い切って気持ちよく駆け抜ける感覚は、我が愛車・フェラーリ458イタリアに通じるものがある。マツダの人にそう言ったら「458に乗ったことがありません」と言われたが、オーナーがそう言うのだから間違いない。

⇒【後編】「アクセラHVは世界最高のハイブリッドカー」に続く
(https://nikkan-spa.jp/560666)


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