2000万DL超え!パズドラ、黒ウィズが成功した理由

黒猫のウィズ

クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ

 「大人気スマホゲーム」と言えば、どれ位のプレイ人数だと思うだろうか? 100万、1000万……。普段スマホゲームをプレイしない人にとってはイメージしにくいかもしれないが、なんと2000万ダウンロードを超えるスマホゲームが登場しているというのだ。

 スマホゲームの大ヒット作といえば、パズルを使ったカードバトルで人気の『パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラ)』(2012年2月リリース)。携帯ゲーム『パズドラZ』や全国大会が開催されるなど、スマホゲームで完結しない盛り上がりをみせており、2014年3月には国内2600万ダウンロード(※)を突破した。

 そして、パズドラの天下にもみえるスマホゲーム界で、迫る勢いをみせているのが、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ(以下、黒ウィズ)』。クイズとカードバトルが一つになったゲームで、言わばパズドラのパズル要素がクイズになったような黒ウィズは、2014年4月5日に、2300万ダウンロード(※)を突破しており、パズドラより約1年遅れの2013年3月にリリースしたことを考えれば、パズドラを超える勢いである。

⇒【グラフ】はコチラ http://nikkan-spa.jp/626062/graph

比較グラフ

※国内のみiOSとAndroidの累計DL数。各社リリースをもとに編集部作成

 なぜそこまでヒットしているのだろうか?

 黒ウィズの運営会社コロプラ広報によると、「女性ユーザも弊社の他タイトルに比べ、多くいらっしゃるようです。性別問わず親しまれやすいクイズがコアアクションであり、キャラクターがネコで親しみやすいということも手伝っていると感じています」とのこと。さらに、毎月3000問以上の追加や、イベント、ユーザーの声を取り入れた新システムの実装などを行っているという。

 さらに、運営会社の方針もまた、成功の鍵だったと分析するのはゲームアナリストの平林久和氏。

「黒ウィズの運営会社コロプラは、他スマホゲーム企業と比べても、先を見越したゲーム開発をしてきました。2013年のGW頃、コンプガチャショックが起きた時点で、ガラケーやスマホのウェブアプリでなく、スマホでのネイティブアプリ開発に注力していました。また、グリーをはじめ、グローバルへの進出がトレンドになっていたときにも、目の前の人が楽しめるものをちゃんと作っていた点が大きいと思います」

 女性ユーザーも取り込み、最近ではCMも多くみかけるようになってきた黒ウィズ。今後もこのままのペースで、ついにはパズドラを抜く日も来るのだろうか?

「多くの製品は、“新発売”をウリに宣伝しますが、スマホゲームは、“ヒットした”ということをウリにします。ダウンロード数やアクティブユーザー数など、企業内での達成指標を到達したアプリはさらに投資していく価値があるとして、CMなどの広告展開が活発化していきます。黒ウィズのCMが目立ってきていますが、今後も勢いが継続していきそうです」(同)

 パズドラは、北米で300万ダウンロード突破など、海外でも着実にユーザーを伸ばしつつある。一方、黒ウィズは粛々と海外展開を行いながら、広告宣伝費やゲームの運営を国内に集中しているという点で、今後も現在の勢いでユーザー数を伸ばす可能性も十分あるのだ。

 最後に、パズドラ、黒ウィズに続く2000万超えのビッグタイトルの登場はあるのかどうか、平林氏に予測してもらった。

「市場全体は伸びますが、2000万超えのような大ヒット作品は減ってくるかもしれません。黎明期は、市場を牽引するスーパースター、大ヒットタイトルが登場するものですが、今後は中ヒット作が増えてくるのではないでしょうか」(平林氏)

 コンプガチャショックなども起きた黎明期を超えたスマホゲーム業界。現在は新しいフェーズに進みつつあるのかもしれない。

【平林久和】
ゲームアナリスト。株式会社インターラクト代表取締役社長。著書に、『ゲームの大學』(共著)、『ゲームの時事問題』など。『デジタルコンテンツ白書』編集委員なども務める

<取材・文/林健太>

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