広末涼子に近しい関係者が“引退を勧める”本当の理由。16歳のデビュー時から変わらぬ素顔、「純粋すぎる性格」が命取りに
広末涼子容疑者(44)と関係が近く好意的な人たちが、「引退したほうがいい」と口を揃えている。今回の逮捕劇による汚名はいつかそそげるだろうから、それが理由ではない。
俳優としての才能がないからでもない。2022年、権威ある映画賞の1つ「キネマ旬報ベスト・テン」の助演女優賞を獲ったほどの実力を持つのだから。引退が勧められているワケはほかにある。もっと根元的な問題だ。
筆者が広末容疑者と初めて会ったのは1997年3月。本人が16歳のときだった。今になって思うと、このときの広末容疑者は自分の本質を垣間見せており、その後の波乱万丈を予感させていた。
東京・半蔵門のTOKYO FMで会った広末容疑者は「初めまして!」と大きな声を上げた。質問に対する答えは「がんばります」といった抽象的なものが多かった。会話の間は絶えず屈託のない笑みを浮かべていた。目はキラキラと輝いていた。一方で会話の内容は幼く、警戒心が一切感じられなかった。親戚のおじさんと接しているような態度だった。あまりに無邪気で子供っぽかったこので、「本当に16歳か?」と思ったほどである。
10代の女性芸能人の中にも計算高い人がいる。陰険な人も。だが、広末容疑者は驚くほど純粋だった。
純粋すぎるというのは必ずしも誉め言葉ではない。やさしい、ウソがつけない、損得勘定をしないといった長所があるものの、一方で自分の感情の赴くままに行動しやすかったり、思い込みが激しかったり、騙されやすかったりするといった短所もある。先のことに対する想像力も欠けがち。なにより、傷つきやすくストレス耐性が低いとも言われる。これまで見聞きしてきた広末容疑者そのものである。人の心は大人になってもそう変わらない。
このあと、広末容疑者は好きな同年代の男性にフラれると、激しく動揺した。失恋した10代半ばが深く悲しむのは不思議なことではないものの、見ていた人が驚くほどの取り乱しようだった。
免罪符にはならないが、今回の逮捕劇も「純粋過ぎる」ことを前提に考えると、理解に近づく。過去の奇行やトラブルもそうだ。
自己推薦入試で合格した早稲田大学に1999年4月の入学式から3カ月も登校しなかったのは単なる身勝手と非難されるが、本人は裏口入学などと陰口を叩かれたことを悩み苦しんでいた。
入学辞退すら考えた。どうしたらいいのか分からず、早大の先輩である吉永小百合(80)に秘かに相談している。超人気アイドルの自分が早大に合格したら、どれだけ騒ぎになるのかが想像できていなかった。
広末容疑者の不可解な言動を読み解くもう1つのキーワードは「精神状態の悪い時期がある」(広末と近しい映像関係者)。彼女の近辺の人たちの間でよく言われることである。ストレス耐性が低いから、酷く嫌なこと、あまりに辛いことなどがあると、自分を見失いやすくなったり、混乱に陥りやすくなったりする。
広末容疑者とシェフ・鳥羽周作氏(46)とのW不倫が露見した2023年6月、当時の夫であるキャンドル・ジュン氏(51)が会見したが、その中でこう口にした。
「過度にプレッシャーを受けたり、(自分で)不条理と思ったりすることがあると、眠ることが出来ず、常に何か書いていないと心が収まらず、誰かに連絡したり、豹変してしまう」(キャンドル氏)
ありのままの広末容疑者を知る人たちの彼女の人物評は一致している。
16歳の時に見せていた“自分の本質”

広末涼子「MajiでKoiする5秒前」
「精神状態の悪い時期がある」
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放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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