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北陸新幹線開通の金沢市に日本中から迷惑客が集結!?

 北陸新幹線開業で首都圏からのアクセスが飛躍的に便利になった石川県金沢市。実際、ゴールデンウイークには名勝・兼六園に例年の2倍以上の観光客が訪れるなど、“新幹線バブル”に沸いている。現地に足を運ぶと、平日の昼間にもかかわらず兼六園は多くの観光客で賑わっていた。だが、必ずしも喜ばしいことばかりではないようだ。兼六園の近くで茶店を営むKさんはこう語る。 「たくさん人が来てくれるのはありがたいのですが、迷惑客もかなり増えています。兼六園では、三脚を立てて長時間撮影に興じ、人の流れを阻害するのはもはやお馴染みの光景。さらに、立ち入り禁止エリアに侵入し、せっかく育てた苔の上で寝そべって記念撮影をする人もいるようです。特に外国人観光客に多いですね」  確かに、幅の狭い橋の上で三脚を立て、撮影に熱中する人はよく見られた。
兼六園

日本三大庭園のひとつ兼六園。美しい庭園を撮影したいのはわかるが……

◆名勝・兼六園を傷つけ、市場にポイ捨てする迷惑客  また、市内中心部にある観光客向けの市場・近江町市場でもトラブルが少なくない。取材時も多くの観光客が店先に集中し、混雑する中で平然と自撮り棒を掲げる若いカップルの姿も……。 「兼六園と違って近江町市場は狭いですから、たくさんの人が同じ店の前に滞留するだけでも危険なのに……。自撮り棒がぶつかったどうので揉めたという話はちらほら聞きます。また、牡蠣やウニなどの食べ歩きをしてカラをポイ捨てするような人もいます」(近江町市場で飲食店を営むNさん)
近江町市場

新鮮な北陸の魚介類が店先で味わえる近江町市場だが、観光客が集まりすぎてトラブルに

 こうしたトンデモ客たちの振る舞いは、マナーを守っている多くの観光客を遠ざける要因にもなる。彼らのせいで1年後には閑古鳥、とならないよう祈りたいものだ。 ― 流行店別[ヤバい客]の新基準 ―
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