大阪府警機動隊員の「土人」発言に沖縄県在住者として言いたいこと

<文/ジャーナリスト 惠 隆之介>

沖縄島の米軍基地

大阪府警派遣機動隊隊員による「土人」「シナ人」発言


 沖縄県東村高江の米軍北部訓練場付近で10月18日、大阪府警機動隊隊員2人が、米軍ヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)移転建設に反対する活動家たちと対峙した際、それぞれ「土人が」「だまれ、こら、シナ人」と発言したという。

 通常は本件のような事案の際は本部長注意であるが、大阪府警は21日、二人に戒告の懲戒処分を行った。前線で活動家たちと対峙する機動隊員の中には、今回の処分への不満が漂っている。

 この騒動について、「琉球新報」や「沖縄タイムス」をはじめとするメディアは、「抗議する市民に対する沖縄人差別」と、あたかも一般の沖縄県民が県外から来た警察官(機動隊隊員)に虐げられているかのごとく報道している。だが、沖縄2紙の報道の偏向ぶりを知る私には、いつものように“沖縄県”対“本土”という対立構図をつくり出そうという意図が見えてならない。

 以下、沖縄在住の県民としての視点から、今回の騒動について述べてみたい。

米軍基地返還のためのヘリパッド移設工事になぜ反対するのか?


 そもそも、ヘリパッド移設工事を移設反対派は「新基地建設」と喧伝しているが、ウソである。実際は7800haの北部訓練場の北半分を年内に返還するため、同地域に設置されていた6カ所のヘリパッドを残り南半分に移設する必要がある。2カ所は既に完成しており、残る4カ所を建設移設する必要があるのだ。これを移設反対派が阻止することから混乱が生じている。

 反対派は工事車両の通行を妨害し、また作業員の活動を阻止しようとしている。彼らは高江の公道で勝手に通行車両を止めて工事関係者をチェックしている。そのため、地元民の生活にも支障を来しており村民の不満も高まっているのだ。しかも活動家の中には県外から来た者や朝鮮半島から来ている外国人もいるのだ。

 私は8月、たまたま通りがかった高江地区で通行妨害を注意している機動隊員一人が、反対派に包囲され、罵詈雑言を浴びせられる光景を目撃した。反対派は機動隊員の帽子をはぎ取り、メガネを奪ったが、県外から派遣されて来たこの隊員は無言で耐えていた。

 沖縄県警の機動隊員に至ってはさらなる嫌がらせを受けている。辺野古キャンプシュワブ基地フェンスには横断幕が貼られ、県警機動隊指揮官の写真と氏名が表示されていた。さらにテント小屋には各隊員の氏名、階級が併記された個人写真が掲示されている。非番で家族を伴って買い物中の隊員が活動家と遭遇した際、子供へ危害を加えるぞ、と脅迫もされているのだ。

 器物損壊・傷害・公務執行妨害の疑いで移設反対運動のリーダー山城博治容疑者が逮捕されたが、反対派たちは日頃、暴力行為や器物破損活動を平然と行っているにもかかわらず、自分たちの行為は棚に上げて、ここぞと言わんばかりに「沖縄人差別」と騒ぐのはいかがなものか。

沖縄県警だけでは沖縄県の秩序を守れないという事実


 また、在沖米軍軍人とその家族も、基地ゲート前で活動家らが行うヘイトスピーチや嫌がらせに反感を募らせている。活動家らは米軍関係者の運転する車輌の通行を妨害し、「F●●k!」を連呼、中指を突っ立てて卑猥な言動をくり返している。米軍家族の子女はあまりに異様な光景に泣き出す始末である。

 米軍の友人に今回の「土人発言騒動」を説明したところ、「信じられん!」と絶句した。「日本の警察は活動家の言いなりか? 処罰を受ける対象はまずこの左翼テロリストたちではないか?」と語気を強めて言った。

 沖縄県議会は今週、県外応援機動隊の撤収決議を行う。万一本件が実現すれば、沖縄県警単独では基地反対派を制することは不可能となろう。

 平成2年11月、県内暴力団抗争が激化し、警戒中の県警警官二人が暴力団に射殺されたことがあった。警察庁はこのとき九州管区から合計500人の機動隊を沖縄に派遣し、約2カ月かけて組員を徹底検挙、鎮圧しているのだ。当時街は戒厳令下のように緊迫していたが、多くの県民は、この時の県外の機動隊の命がけの応援に感謝していた。

 最後に黙々と任務を遂行する機動隊諸兄に対し、良識ある沖縄県民の一人として感謝と敬意を表したい。

【惠隆之介(めぐみりゅうのすけ)】
ジャーナリスト。1954年沖縄コザ市生まれ。防衛大学校管理学専攻コース卒。海上自衛隊幹部候補生学校、世界一周遠洋航海を経て護衛艦隊勤務。退官(二等海尉)後、琉球銀行勤務。米国務省プログラムにて米国で国際金融等研修。著書に『海の武士道DVD BOOK』『沖縄が中国になる日』『マンガ海の武士道』(以上、育鵬社)、『沖縄よ、甘えるな!』(WAC)、『いま沖縄で起きている大変なこと』(PHP研究所)ほか、多数。

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