更新日:2025年03月26日 16:33
仕事

“ただ立っているだけではない”現役ドアマンに聞いた、過酷な実態「体力も神経もすり減る仕事です」

世の中には、率先して人がしたがらない職業がある――。生半可な気持ちでは務まらない過酷な仕事をなぜ続けられるのか。超売り手市場の人材がすぐ辞めていく時代において、人が辞めない秘訣は、珍しい仕事現場にこそあった!
珍仕事の[人が辞めない]秘訣

アルバイトを中心に構成されるドアマン業界。西山さんのように、役者を目指す若者の割合も高いという(写真はイメージ)

長時間直立不動……ドアマン裏事情

高級ブティックの入り口に直立不動の姿勢で佇むドアマン。熱い日も寒い日も、ただ黙々とドアを開ける地味な作業が続く。 現役ドアマンの西山進さん(仮名・20代)は「ドアマンは、ただ立っているだけではないんですよ」と過酷な実態を明かす。 「覚えることは実は多いんです。研修では手の組み方や立ち方といった基本的な所作に始まって、綺麗なネクタイの結び方や靴の磨き方など、隅々まで指導がありました」

ドアマンの仕事の辛いところは…

やはり“外見の良さ”も雇う基準の一つなのか、 西山さんは身長183㎝、ウエスト69㎝という長身・細身の体形。日頃はモデルとして活動しながら、ドアマンとして週に3~4日ほど都内の高級ブティックに派遣される日々だ。 「以前短期バイトでドアマンをしたことがあったので、始める前はそれほど仕事に不安はありませんでした。が、いざ勤務が始まってみると、仕事の過酷さを実感しています。 最も辛いのは足腰への負担。お店の開店・閉店に合わせて11~20時ごろの通しが基本ですが、長時間ピシッとした姿勢を保つのは想像以上にキツいです。 日頃白い手袋をつけていますが、雨の日はお客さまの傘を預かって巻く決まりになっていて、寒さもこたえる。体力も神経もすり減る仕事です」
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なぜドアマンを続けられるのか?
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