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“目力がハンパない女”高橋メアリージュン「復讐したいと思ったことはあります」

 3月5日から全国で上映される映画『復讐したい』(原作・山田悠介)は、「復讐法」という法律が成立した架空の未来が舞台だ。残虐な犯罪で家族などを失った被害者遺族が、ある“一定のルール”のもとに犯人に復讐できる世界になっている。裁判で裁くか、それとも復讐するか。復讐を選んだものは犯人とともに孤島に送られ、武器を持ち、自らの手で審判を下すのだ。
高橋メアリージュン

高橋メアリージュン

 そんな同作でヒロインを演じるのが、女優・モデルとして活躍する高橋メアリージュンだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1063819  もともとは雑誌『CanCam』の専属モデルとして活動を始めたが、その後は女優業の比重を高め、昨年だけでも『みんなエスパーだよ!』『リアル鬼ごっこ』『ヒロイン失格』など多くの話題作に出演した。彼女が今作で挑戦するのは、なんと二役。どちらともヒロインには違いないのだが、主人公の妻で殺人犯に殺されてしまう泉役と、さらにまったく同じ顔を持つ犯罪者・範子という、2つのキャラを演じ分けている。 「泉はそのままの心優しい妻というキャラクターで、範子は逆に劣等感を抱えた女性。なので2人はほぼ真逆の存在なんですが、誰だって光と影の部分はあると思うんですよ。だから2人はまるで別人という感じでもなく、ある意味、一人の人間の表と裏の部分をやった感じもありますね」  当然ながら2人のキャラクターが同じ顔をしているのにはワケがあるのだが……その真相は劇場で確かめるとして、二役を演じる難しさはなかったのか?
高橋メアリージュン

真逆のキャラクター2役を演じた

「もちろん、真逆の二人を演じる難しさが最初はありましたよ。だから、なんとか『目の演技』で差を作りたいなって思ったんです。基本の目は、泉の目には光がともっていて、逆に範子は光を消す意識を持ってみた。目線の動きで言うと、泉は軽やかにあちらこちらを見たりするけど、範子は反対に一点を見つめることを多くしてみたんです。けど、撮影が終わって思うのは、やっぱり範子のほうが難しかったなぁって。というのも、範子は劇中でも『自分を隠して誰かを演じているキャラ』なんですよ。だから演じる人を演じながらもう一人の泉も演じるっていう、なんだか複雑な状況になっちゃって(笑)」  抜群のスタイルもさることながら、彼女の大きな魅力でもあるのが、その目だろう。取材とはいえど、間近で見つめられると照れるどころか、少々圧倒されるほど、彼女の目からは“チカラ”を感じる。 「目力って、精神的なもので変わると思うんですよ。自分でも『今あるな』『今はないな』ってわかりますから。あとは『今は目力あるけど奥が死んでいるな』とか。だから強い思いがあるときほど目力が出てるんだと思います。友達から『今、目力強すぎだよ』って言われたこととかありましたね(笑)」  ちなみに本作は“復讐の連鎖”が一つのテーマになっているが、実際にこのような「復讐が正当化される」という世の中になるのは、アリだと思うか?
高橋メアリージュン

その目力も大きな魅力

「客観的にみると復讐は復讐を呼ぶからダメだって思うんですが、実際に自分が大切な人を殺されたりしたら『絶対に復讐してやる』ってまず思いますね(笑)。でもするかしないかは、そのときに自分が守るべき人がいるかいないかで分かれると思います」  では、これまでちょっとでも「復讐したい」と思ったことは……? 「今はないですが、思ったことはあります。昔、知人に暴言ばかり吐く人がいて、『いつかそれを全部録音して聞かせてやろう』と、実際にコッソリ録音したことがありました(笑)。実際には聞かせるまではいかなかったですけど」  少しだけ覗いた高橋メアリージュンの“範子的”な顔。そんな危なげな魅力も、劇場で堪能したい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
高橋メアリージュン

左が高橋メアリージュン、右は主演の水野勝

『復讐したい』 3月5日からシネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかで全国でロードショー(中部エリアでは先行上映中)。主人公を演じるのは中部エリアを中心に人気を博すユニット「BOYS AND MEN」のリーダー水野勝。今作にはメンバーが総出演し、派手なガンアクションも見所になっている。配給:キャンター/スターキャット ©2015 山田悠介/幻冬舎/「復讐したい」製作委員会 公式HP:revenge-movie.com レイティング:PG-12
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