デジタル

近頃の「ソニー製品」はココが微妙! ソニー好きが愛のダメ出し

「ソニーらしい尖った製品」は、決して過去のものではない。だが“なんとなくコレジャナイ感”を覚えるのも事実で……その違和感の正体に迫る! XPERIAのスマホは実はカメラが弱点!?

ソニーを応援すればこそ、デジタル好きが厳しくツッコむ!

 かつては“家電の王様”として栄華を誇ったソニー。その凋落が叫ばれるようになって久しいものの、東芝の不祥事にシャープの買収と、日本の家電業界に相次いで激震が走るなか、ぜひともソニーには踏ん張ってほしい――とは、多くの人が願っていることだろう。  折しも、’15年度の決算は3年ぶりに黒字となる見通しで、メディアでは「ソニー復活」を期待する報道も多数。  だが、これに首をかしげるのは、ソニー製品に対して少なからぬ愛着を抱くSPA!コメンテーターの面々(&担当編集)。 「確かに、ハイレゾ対応製品など、音楽ジャンルを中心に頑張ってはいますが、昔のように“ソニーが新しいカルチャーを牽引している”感はありません。近年、新ジャンルを切り開いた製品にはアクションカメラや360度カメラがありますが、前者ではある程度ブームが定着してからの参入でしたし、後者に至ってはまだ参入の気配もない。こういう製品こそソニーに率先して出してほしいのですが……」(ライター・岡安学氏)  さらに「ソニーらしい尖った製品がないわけではないが、どこかユーザー目線とは違った方角を向いてしまっている」というのが、最近のソニー製品に対する、識者たちの一致した見解。以下、その“迷走”ぶりを見ていこう。

モノは悪くないが、かゆいところに手が届かない

 識者たちのツッコミが集中したのが、国産スマホの最高峰たる「XPERIA」だ。 「とにかく売り方が悪い。ここしばらく、半年周期でフラッグシップモデルが発表されています。昨年9月に〈Z5〉シリーズが発表され、11月に各キャリアから発売開始。そして2月末には次シリーズ〈X〉が海外で発表され、日本でも8月から発売されるとアナウンス。これ、一体いつ買ったら幸せになるんでしょう? 最新の最高級機を買って、たった3か月で次のモデルがアナウンスされるって、正直ひどいですよね」(ライター・コヤマタカヒロ氏)  ソニーとしては、コンスタントに新機種を開発することで、端末をどんどん進化させていきたいとの狙いがあったようだが、その意欲にユーザーが置いてけぼりを食らった格好だ。 「『Zシリーズの完成形』を謳った〈Z4〉の半年後に、同シリーズの『究極の集大成』として〈Z5〉を出してきたのには失笑しました。ともあれ、今年の〈X〉シリーズ以降は1年周期になるという噂もあるので、期待しています」(ライター・柳谷智宣氏)  XPERIA自体、モノが悪いわけではないが、「どうも形にとらわれすぎて、かゆいところに手が届いていない印象」と評するのは、モバイル評論家の法林岳之氏。 「例えば〈Z4〉では、薄型にこだわったのはいいのですが、熱処理を甘く考えていたため、あちこちで異常発熱が起こる事態に……。また、個人的には、XPERIAのカメラ機能が残念ですね」  世間的には「XPERIAはカメラが強い」という印象だが……。 「確かに、名機〈αシリーズ〉など、ソニーのデジカメのノウハウを注力したと言われています。しかし、明るい場所ではキレイに撮れる一方、暗い場所では本当に真っ暗になる。スマホでの撮影シーンは室内が多いのに、ちょっとチューニングの方向性を間違えている気がしますね。他社のスマホカメラでは“見た目以上に明るく写す”のが主流なのに、カメラ屋の矜持なのか、ソニーは“見た目を忠実に再現する”ことにこだわっている。薄暗い飲み屋なんかで撮り比べると、差は一目瞭然です」 取材・文/SPA!編集部
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