「皮脂ベットリのスマホ」「待ち受けが卑猥な画像」携帯ショップ店員が“多すぎる迷惑客”に辟易
カスタマーハラスメント、通称カスハラの増加が社会問題化している。厚生労働省は対策を強化するため、企業に従業員保護を義務付ける方針で法整備を進めている最中だ。全国に7000店以上存在している携帯キャリアショップも、カスハラが発生しやすい現場の一つ。店員は顧客と1対1で、かつ長時間コミュニケーションを取る必要があるため、顧客からの迷惑行為を受けやすいという。
今回、都内の携帯ショップに5年間勤めているという高田花さん(仮名・20代)に話を聞いた。
「キャリア変更などの業務が重なると、お客様をお待たせする時間が増えてしまう」という高田さん。説明事項が多い業務が続けば所要時間が増えるのは当然だ。ほとんどの人がおとなしく順番を待っているそうだが、待ち時間に対してクレームをぶつけられたこともあるという。
「お客様の中には、いわゆる“機械に弱い”方が多くいらっしゃいます。そのような方々からすると、私たちがタブレットで業務を進めているのがさぼっているように見えるみたいで…『タブレットいじってるなら暇だろ!さっさと俺を案内しろ』と怒鳴られました。
後からいらっしゃった、電話で予約されている方を先に案内したら『電話すればいいのか』と言って、その場で店舗に電話をかけてきました。予約システムのこともわからない人に、機種変更などの説明をするのは本当に骨が折れます」
どの客を対応することになるかは運でしかない。「貧乏ゆすりをずっとしている人や、ぶつぶつ文句を言っている人がいたら『私のところに来ないで!』と祈っています」と高田さんは続ける。
一見、“普通の客”に見えたとしても油断はできない。
「業務のため、お客様のスマホ内のデータを確認することがあります。お預かりしたスマホを見たら、待ち受け画面が卑猥な画像だったことが何度かありますね。あと、アルバムの中に大量の成人向けビデオや画像が入っていたり。
顔に出さないようにして業務を続けますが、本当に気持ち悪いです…実はわざとやっていて、私の反応を楽しんでるんじゃないかって疑ってしまいます」
スマホの中に何を保存するかは個人の自由ではあるが、見せられた方は堪らない。他にも「成人向けビデオを見たいからアプリを入れてくれ」など、本来の業務と関係のない無茶な要望を受けたこともあるという。
「タブレットいじってるだけで暇じゃん」とクレーム
突然見せられる“セクハラ画面”
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