“サバイバー・シリーズ”第1回大会――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第72回
“スターケード”という大会名は、スーパースターのアーケード、つまり超一流選手たちの展示会・品評会を意味する造語――発案者は当時、NWAプロデューサーだったダスティ・ローデス――だから、WWEは“スターケード”以上のスーパースターの展示会をプロデュースしようとした。アーケードのイメージといえば、やっぱり“物量作戦”ということになる。
第1試合にラインナップされたランディ・サベージ&リッキー・スティムボート&ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ&ハクソー・ジム・ドゥガン&ブルータス・ビーフケーキ対“キング”ハーリー・レイス&ハーキュリース・ヘルナンデス&ホンキートンク・マン&ロン・バス&デニー・デービスの5対5イリミネーション・マッチは、サベージ、スティムボート、ロバーツのベビーフェース・サイド3選手が生き残りに成功。
第2試合の女子プロレス5対5イリミネーション・マッチ、ファビュラス・ムーラ&JB・エンジェルス(山崎五紀&立野記代)&ロックン・ロビン&ベルベット・マッキンタイヤー対グラマー・ガールズ(レイラニ・カイ&ジュディ・マーティン)&シェリー・マーテル&ドナ・クリスチャニーロ&ダーン・マリーは、山崎と立野の日本人コンビが生き残りに成功。ジャパニーズ・スタイルの洗練されたテクニックとスピードが――日本の女子プロレスについてまったく予備知識を持っていなかった――アメリカの観客の好奇の目を釘づけにした。
ブリティッシュ・ブルドッグス(ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス)&キラー・ビーズ(ジム・ブランゼル&ブライアン・ブレアー)&ストライク・フォース(リック・マーテル&ティト・サンタナ)&ファビュラス・ルージョーズ(レイモンド&ジャック)&ヤング・スタリオンズ(ジム・パワーズ&ポール・ローマ)対ハート・ファウンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)&デモリッション(アックス&スマッシュ)&ボルシュヴィックス(ニコライ・ボルコフ&ボリス・ズーコフ)&アイランダース(ハク&タマ)&ドリーム・チーム(ディノ・ブラボー&グレッグ・バレンタイン)の5チーム対5チームの20人イリミネーション・タッグマッチは、“伏兵”K・ビーズとY・スタリオンズの2チームが生き残りに成功した。
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