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増える任官拒否…防衛大学卒業生が選んだその後の人生

3月に行われた防衛大学校の卒業式では、任官拒否者が全体の1割以上となり、過去4番目の多さとなった。では、彼らは卒業後、どういう人生を歩んでいるのだろうか? 任官拒否した防大OBに語ってもらった。

防衛大学校の卒業式

今年の卒業式の様子。残念ながら任官拒否者は式典に参加することはできない

理系は体育会系に馴染めず!? 研究に専念できず大学院へ


Bさん(30代)/年収:1000万円 
大学院へ進学⇒外資系コンサルに就職⇒IT系コンサル会社起業

 防大の理工系には、東京工業大学に倣ったカリキュラムがある。Bさんにはそれが魅力的だった。

「高校生のときから宇宙開発の研究をしたかったんです。宇宙技術はすなわち軍事技術だし、一般大よりも教育環境、設備が整っていましたね」

 だが、憧れと希望を持って入学した防大だが不満も大きかった。

「防衛学や戦闘訓練、それにカッター(手漕ぎの大型ボート)競技や棒倒しといった行事も多い。学ぶ環境は素晴らしいが、学業に専念できる環境とは思えなかった」

 防大卒業前、任官拒否を決意。退職後、地元に戻って大学院で航空宇宙工学を学び、修士号を取得。だが、紆余曲折を経て研究者の道をあきらめて、外資系コンサルに就職した。

「就職して初めて防大教育の底力を見ましたね。4年間で知らず知らずのうちに体力が鍛え上げられ、組織論も身につけていた。いわゆる理系にありがちな、観念的な机上の空論を振りかざすこともなく社会に溶け込めた」

 現在は独立し、IT系コンサル企業を経営する。防大時代に身に付けた組織マネジメント力を活かし、今、経営者として活躍中だ。

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海自への配属に不満! 転職を繰り返し起業

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