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「即応予備自衛官」の待遇改善は進んだのか?給与の支払いまで半年かかった例も…

その95 後追いリポートで待遇改善度をチェックする

変革のきっかけは当連載『自衛隊ができない100のこと』

自衛隊

※陸上自衛隊公式Facebookより

 この連載シリーズでは、文字通り「自衛隊の抱える問題やできないこと」をリポートし、それを改善しようと訴えてきました。災害派遣の際に自衛官は自分たちの寝袋を犠牲にしても被災地の支援物資や装備を積むため、硬く冷たい床に直接雑魚寝をすることが多々あったのですが、これについても新たに簡易ベッドなどの必要物資が購入されました。災害派遣時の宿営の様子はかなり改善されたようです。  もちろん「在日米軍は無料で高速道路が走れるのに、自衛隊は(災害派遣時以外)高速道路走行が有料」であるなど、まだまだ問題は残っていますが、少しずつでも改善されている手応えを感じます。  今回は、災害派遣に高い確率で召集・投入される予備自衛官、特に即応予備自衛官の給料について、どう変わったかを後追いリポートします。  この予備自衛官制度は、元自衛官を中心とした「退職後もいざとなったら召集に応じ、自衛官として戦い、自衛官として災害救助や支援に派遣されてもいい」という崇高な使命感を持つ非常勤の自衛官によって成り立っています。  さらに、予備自衛官のなかでもより即応対応可能な訓練回数の多い自衛官を「即応予備自衛官」と呼びます。災害派遣ではこの即応予備自衛官が召集される場合が多いのですが、ここから一括して「即応予備自衛官等」という名称を使わせていただきますね。

予備自衛官の待遇を改善するための「最後の問題」

 即応予備自衛官等の充足率は、東日本大震災前には9割を超えていました。それでも10割ではなかったのですが、現在は5割近くまで落ち込んでいます。ちなみに、自衛官全体の充足率の場合、曹士クラスというもっとも実務に近い常勤自衛官ですら7割程度です。  この即応予備自衛官等について、この連載とその前の連載で取り上げた問題は以下の3つです。 (1)建築機械の免許は自衛隊規則で使えない場合がある (2)常勤自衛官に与えられる防衛記念章が、同じ仕事をしてももらえない (3)即応予備自衛官等の災害派遣時の給料が半年たたないともらえない  この3つのうち、(1)の「建築機械の免許が認めてもらえない」問題については、陸上自衛隊規則が改正され、災害派遣で召集されている予備自衛官が国家資格を保有している場合は、陸上自衛隊のMOSという特技を所有してなくても自衛隊の施設や機材が使えるように改善されました (2)については、即応予備自衛官等はそもそも自衛官ではないので防衛記念章を着用することすら許されなかったのですが、近年、訓令が変わり、防衛記念章の着用が認められるようになりました。常勤自衛官と同様に、防衛記念章を授与されるよう頑張っていただきたいですね。 (3)の「災害派遣時の給与支払いが半年かかる」問題についても防衛省から回答をいただきました。説明は下記のとおりですが、今回の改善についても、山本防衛副大臣がいろいろとご配慮くださったようでこの場を借りてお礼を申し上げます。いつもありがとうございます、(∩´∀`)∩ 即応予備自衛官等に関する3点セットが解決して嬉しいです。
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予備自衛官の給料
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