増える任官拒否…防衛大学卒業生が選んだその後の人生
海自への配属に不満! 転職を繰り返し起業
ベンチャー起業に就職⇒異業種5社を渡り歩く⇒保険代理店を経営 「試験慣れ」のために受験した防大だけ合格したCさんは、つくづく幹部自衛官に向いていないことを思い知らされたという。 「防大で求められるのはトータルでバランスの取れた人材。勉強だけ、体力だけ、人望が厚いだけでは評価されない。ひとつの分野を極めるのが困難な環境でした」 それでもCさんは陸要員(陸自)を希望したが、結果は意に反して海要員。これが自衛隊を去る決意をしたきっかけだった。 「『人』を主体に戦う陸、機械を扱う海と空ではまったく組織風土が違います。幹部はマネジメントが仕事ですが、海空自では幹部といえどもオペレーターとしての役割が大きい。私はマネジメントの仕事をしたかった」 卒業後、海自幹部候補生学校へ進む予定だったが、任官拒否。その後、ハローワークで見つけた健康器具を扱うベンチャー企業に就職。それから地元流通、大手保険会社など5社を渡り歩いた。 「辿り着いたのが保険業界です。今は損保保険の代理店主として、中古車店と組んで営業しています。ここはベッドタウンですが、そこそこの売り上げになってます」 今は一国一城の主となった。
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