160キロ投げの元服役囚“MLBのNo.1問題児”がメジャーデビュー! 過去には未成年飲酒、ひき逃げ、収監も
実戦からは4年近く離れていたものの、そのブランクを埋める努力を彼の投球からは感じ取れた。『サンディエゴ・ユニオン・トリビュート』紙のブライス・ミラー氏は、釈放後にレストランの駐車場でキャッチボールを始め、地道な練習を続けていたと報じている。レンジャーズ入団後のトレーニングにより、今年のオープン戦では160キロも計測。ストレートを武器にマイナーでは中継ぎとして12試合を投げ、5セーブを挙げていた。
メジャー初登板もチームは負けている試合であったが、この日の最速は156キロ(97マイル)のストレート。凄まじい勢いで放たれたボールに打者は圧倒され、2015年のMVPであるジョシュ・ドナルドソン三塁手(30)を三振に打ち取るなど、納得のいくデビュー結果だった。
「ミラクルだ。俺がメジャーの舞台にいる。夢が叶ったみたいだよ」と降板後のインタビューに答えたブッシュ。チームは抑え役のショーン・トールソン投手(28)が防御率5.40と不調なため、ブッシュのような中継ぎ投手は必要とされるだろう。これが彼にとって夢でなく確かな一歩であることを、筆者は願っている。
取材・文/石橋和也(Far East Division)
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