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“ステロイド裁判”にパイパーらが出廷――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第111回

 判決から3週間後(7月16日)、ビンス・マクマホンはニューヨークで記者会見を開き「1987年に短期間、(ステロイドを)使用した」ことを認め、「体質に合わなかっためすぐに使用をやめた」と発言。同夜、人気トークショー番組“アーセニオ・ホール・ショー”(CBS)にホーガンが出演し、この問題について公式コメントを発表することを併せてアナウンスした。  “アーセニオ・ホール・ショー”にゲスト出演したホーガンは「1983年に上腕二頭筋を負傷したさい、治療目的で使用した」「使ったのは3回だけ」とコメント。  司会者の「その肉体は違法薬物のステロイドによってつくられたものではないか」という質問には「私は20年間、1日2時間のウエートトレーニングをつづけてきた。体が大きいのは生まれつき」と答え、ザホリアン被告、ビンス、ホーガンの3人が笑顔でフレームに納まった“問題の記念写真”については「その人物のことは知らない。ファンに頼まれて撮った写真」と切り捨てた。  この番組をアリゾナの自宅で観ていたB・グラハムは「彼(ホーガン)は真実を語らなかった。失望した」とかつての“親友”を糾弾した。ホーガンはそれでもかたくなに沈黙を守りつづけた(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
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