「海外資産フライト」の終焉、マイナンバーで中間層にも大打撃!?
さらに、資産移動先の環境変化も、資産フライトをより困難なものにしている。
中国在住のビジネスコンサルタントはこう話す。
「中国で不動産投資をしてひと財産つくったという日本人は少なくないのですが、問題はその資産をどう国外に出すか。中国当局は国外への5万元(約83万円)を超える人民元の持ち出しを禁止している。
中国版デビットカードの銀聯カードを使って海外からキャッシングするという方法もありましたが、今では年間10万元までしか引き出せなくなった。
広東省の深セン市から香港にハンドキャリーで現金を持ち出すことが横行していた時代もありますが、今は手荷物検査が強化されており、最悪の場合、全額没収される。人民元はいわば、中国というゲーセン内で使いきらないと意味のない“コイン”のような存在です」
取材・文/SPA!資産フライト取材班
― ブームから4年[資産フライト組]が大損していた ―
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