700万円出資した「中国の日本料理店」が閉店。計画的な詐欺だった!?
4年ほど前に流行した「資産フライト」を覚えているだろうか? アベノミクスによる円安や規制強化で今や見る影もない。ブームに踊らされた人たちのその後を追いかけ、租税回避をめぐる包囲網の実態をリポート!
~ 道端雅己さん(仮名・44歳)会社員 持ち逃げ被害 -700万円 ~
中国・広東省に駐在していた6年前に1200万円で購入した郊外のマンションが2倍以上に大化けしたという道端さん。
「2年前に売却し、手元に2000万円のキャッシュができた。でも中国は人民元・外貨の国外持ち出しに相当厳しく、簡単に日本に持ち帰れない。
そこで現地在住日本人に相談したところ、噂を聞きつけた現地の飲食店の日本人店主が『2号店の出店に出資しないか』と持ちかけてきた。
中国は当時、日本食はどこも満員だったので、詳しい話も聞かずにポンと700万円出したんです……」
しかし、ときはちょうど習近平政権。接待自粛の波で2号店は失敗し、わずか半年で閉店。さらに店の名義が実は、店主の中国人妻だったことを知った。道端さんが出した700万円についても、店主は「元妻が持ち逃げした」と主張し、いまだ返ってきていないという。計画的な詐欺だった!?
― ブームから4年[資産フライト組]が大損していた ―
国外に持ち出せず、再投資して詐欺被害
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