マレーシアの不動産投資で500万円の大損【資産フライトに踊らされた人のその後】
4年ほど前に流行した「資産フライト」を覚えているだろうか? アベノミクスによる円安や規制強化で今や見る影もない。ブームに踊らされた人たちのその後を追いかけ、租税回避をめぐる包囲網の実態をリポート!
~ 夏木俊一さん(仮名・46歳) ネットショップ経営 投資失敗 -500万円 ~
5年前、夏木さんはマレーシアの長期滞在ビザを取得して首都クアラルンプール郊外に1400万円のコンドミニアムを購入した。
「移住3年目。物価が安いのが魅力だったのにインフレで物価が高騰し始めたんです。加えて親の介護の問題もあり、日本への帰国を決断しました。周辺の不動産相場は2割ほど上がっていたので、不動産も売却したかった。
ですが、取得6年未満の場合、売却時に30%のキャピタルゲイン税を徴収されることをあとで知った。残りの3年間、賃貸に出すことも検討しましたが、周辺の不動産は供給過剰で1年たっても借り手はつかなかった。
そうこうしているうちに不動産相場も下がり始め、キャピタルゲイン税を納めて売却することにした。業者への手数料を差し引くと、手元に残ったのは900万円ほどでしたね」
海外不動産投資は罠が多い!?
※写真はイメージです
― ブームから4年[資産フライト組]が大損していた ―
相場下落に3割の課税。不動産投資で痛い目に
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