新旧フェラーリの加速対決! 570馬力の458イタリア vs 670馬力の488GTBの結果は…
エンジンのフィーリングについては、やはり排気音はいかにもターボっぽい重低音系ながら、油を燃やす爆発音ではなく、紛れもなく高級な楽器が奏でるヨーロッパ貴族のための音楽。ターボでもこの甘美さが味わえるなら、NAはいよいよ退役に追い込まれても是非もなし!と確信しかけましたが、再び458イタリアに乗って、それは浅はかだと気づきました。
458イタリアでアクセルを踏み切った時に炸裂するのは、もはや音楽などという生易しいものではなく“神の狂気の叫び”。キモチ良いという次元を超越した快楽にて、全開走行を繰り返すと廃人になりそうな異次元のフィールに、脳髄が痛くなりました。488GTBでも十二分以上に壮絶ながら、運転中に“神”の存在を感じさせるのは458のみにて、フィーリング面では今もNAに軍配が上がります。
ちなみに馬力などの性能については、488GTBの安定感から想像するに、まだもう少し上の世界まで安全に楽しめる余地があります!
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
【結論】
NAかターボかはフェラーリにおいては神が見えるNAのほうがより異次元! とはいえそれ以外の甘美さで458を劇的に上回っている488に乗ると、クルマの性能と乗り味には、まだまだ伸び代があると確信!
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ