スポーツ

ヤンキース“悪の帝国”崩落?人類最速男のトレードにはある理由が隠されていた

 遡ること30年前、日本野球界で事件があった。覚えているだろうか……当時、ロッテオリオンズに所属していた落合博満選手が、1対4の大規模トレードで中日ドラゴンズに移籍したことを。

Aroldis Chapman スター選手をトレードすることは、球団にとって非常に難しい選択である。前述した落合のトレードは、さまざまな要因の結果であったのだが。しかし、メジャーリーグの舞台ではむしろそうしたスター選手のトレードこそ、優勝を目指す球団の航路を切り開く、重要な手段なのだ。

 今シーズン、悪の帝国と呼ばれていたニューヨーク・ヤンキースは、その航路を大きく変更する選択に迫られていた。チームは現在4位。ボルティモア・オリオールズ、トロント・ブルージェイズ、ボストン・レッドソックスの混戦レースにどうしても追い付けない。

 メジャーでは夏場恒例の「ノンウェーバー・トレードデッドライン」が8月1日に締め切られる。8月以降は、球団が選手の支配権利放棄を公示する必要があり、トレードを行うまでに時間を必要とする。そのため、一刻も早く戦力を補強したい球団が、締め切りギリギリまでトレードを行うのだ。今年のヤンキースはこの「トレードデッドライン」で大きく動きを見せ、我々を驚かせた。

 守護神とセットアッパーのトレード。そう、ヤンキースは今年のシーズンを諦めたのだ。

次のページ 
人類最速の169キロを投げる守護神を放出

1
2




おすすめ記事