更新日:2017年11月30日 15:18
スポーツ

ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード01=ウォーロードの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第154回

 カーリーの証言は以下のとおり。
ビンス無罪“ステロイド裁判”

※イメージです

「WWEのTVショー収録がペンシルベニア州アレンタウンで開催されていた時期、私はTVマッチに出場するたびに3週間分のステロイドをザホリアン医師から買っていた」  ジンクはもっと雄弁だった。 「ステロイドを初めて使ったのは1981年で、ミネソタの医者から買った」 「WWE在籍時代(1987年)、団体スタッフのジャック・ランザから『なにか欲しいもの(薬物)があったら、ザホリアンというドクターがなんでも持っている』と教えられた」 「ビンスから『ステロイドを使え』と命令されたことはありません」  シピンスキーのコメントはひじょうに生なましいものだった。 「レスラー同士でおたがいのでん部に(ステロイドの)注射をして、通常、針はトイレに流していました」 「WWEと契約してすぐ、ザホリアン医師からステロイドとピルを購入できることをデーブ・ヘブナー(レフェリー=当時)から聞いた。しかし、値段が高すぎるので私はザホリアン医師からステロイドを買ったことはありません。私はヨーロッパのルートから(ステロイドとそのほかの薬物)を買っていました」 「“ザホリアン裁判”(1991年6月)がはじまったころ、ビンスから選手グループに対し『ステロイドを使っている選手は(それを)自宅に置いてくるように。試合会場には持ってこないこと』との通達があった」 「高校卒業時の体重は195ポンド(約88キロ)。大学時代にステロイドを使いはじめ、4カ月で55ポンド(約25キロ)も体重が増加。WWE在籍時代のウエートは320ポンド(約145キロ)から340ポンド(約155キロ)でした」
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ブランチャードの証言は“ビンスとの会話”の再録
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