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ビンス無罪“ステロイド裁判”プロローグ――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第153回

マクマ ホン

特別読み物「ビンス無罪“ステロイド裁判”」エピソード全20話をシリーズでお届け しています。1994年7月にニューヨーク連邦裁判所でおこなわれた“ステロイド裁 判”の公判ドキュメンタリーを毎日更新(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマ ホン」ジャケットより)

 今回から全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届けする。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である。

 原告はニューヨーク州東地区検察当局。被告はビンス・マクマホンとタイタン・スポーツ社(WWEの親会社=当時)。罪状はアナボリック・ステロイド(筋肉増強剤)――1988年11月に違法薬物に指定――の販売・流通を目的とした不法所持、同薬物の販売・流通、同薬物の販売・流通のための共同謀議など全5件。

 まず、この裁判のおもな登場人物を紹介しておく必要がある。原告側の主役は、ニューヨーク州東地区検察官のショーン・オシェー検事。弁護側のキーパーソンズはジェリー・マクデビットWWE顧問弁護士とローラ・ブレベッティ弁護士のふたり。裁判はFBI(米連邦捜査局)とビンスの闘いであると同時に、オシェー検事対マクデビット弁護士&ブレベッティ弁護士のプロレス的論戦だった。

 公判は7月6日(水曜)から同8日(金曜)、7月11日(月曜)から同15日(金曜)、7月18日(月曜)から同22日(金曜)までの3週間(審理は全13日間)にわたっておこなわれた。

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審理の第1日め

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