ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード08=ネイルズの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第161回
ブレベッティ弁護士の反対尋問はひじょうにトリッキーだった。
――あなたはビンスに対してアニモシティーanimosity(敵意・恨み・憎悪)を持っていますか。
「ノー」
――あなたはビンスが嫌いですか。
「イエス」
まったく同じ意味のふたつの質問に対し、ワーコーズの返答は“イエス”と“ノー”に分かれた。それはどうやらワーコーズがアニモシティーという単語の意味を知らなかったからだった。ブレベッティ弁護士は「質問の意味をよく理解されなかったようで」といい、ひと息おいてから、してやったりという顔で陪審員に向かってほほ笑んだ。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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