ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード07=リック・ルードの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第160回
※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である
公判の第2週め(1994年7月11日~15日)は元WWEスーパースターズの出廷がつづいた。月曜はリック・ルードとケビン・ワーコーズ(ネイルズ)、火曜はジム・ヘルウィグ(アルティメット・ウォリアー)、木曜にはこの事件の“主人公”のひとりとしてテリー・ボレア(ハルク・ホーガン)がついに証言台に立った。
原告側のショーン・オシェー検事は、ビンス・マクマホンからアナボリック・ステロイドの使用を強要されたプロレスラーとして“ラビッシング(魅惑的な)”リック・ルードを召喚した。オシェー検事の「あなたのお仕事は?」という最初の質問にルードは「現在は失業中です」と答えた。
ルードはWWEを退団後、1991年にライバル団体WCW(ワールド・チャンピオンシップ・レスリング)に移籍したが、その後、フロントとの衝突から同団体を離脱。この裁判がおこなわれた1994年7月の時点ではフリーエージェント=失業中だった。
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