ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード11=問題児ウォリアーの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第164回
オシェー検事とウォリアーの一問一答をかんたんにまとめるとこうなる。
――ステロイドを使用していたのはいつごろからいつごろまでですか。
「プロレスラーになる以前から(WWE在籍時代を含め)ずっとです」
――常用していた薬品名は?
「テストステロンとデカドラボリン。ほかにもいくつかあります」
――WWEでレスラー仲間とステロイドについて会話を持ったことは?
「ごくふつうの会話のなかでステロイドが話題になりました。(WWE所属の)85パーセントから90パーセントの選手は使っていると思います」
――ペンシルベニア州ハーシーのジョージ・ザホリアン医師はご存じですね。
「ええ、もちろん。ステロイドだけでなくスリーピング・ピル(睡眠導入剤)やペイン・キラー(鎮痛剤)も処方してくれるドクターです」
――1991年2月、あなたはメアリーランド州ボルティモアのマリオット・ホテルの自室にステロイドを置き忘れ、問題になったことがありました。
「ええ、おぼえています。ダラスの自宅に帰ったあと、ビンス・マクマホンから直接、電話がかかってきた。『トラブルになるから気をつけてくれ』とのことだった。その当時はどうしてそれが問題なのかわからなかった。(ステロイドが)違法だとは知らなかった」
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