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ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード09=パット・パターソンの苦悩――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第162回

マクマホン

全20話のシリーズでお届けしている「ビンス無罪“ステロイド裁判”」。いまから22 年まえの1994年7月にニューヨークでおこなわれた刑事裁判のドキュメンタリーであ る(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマホン」のジャケット写真より)

※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である

 ステロイド裁判の“仕掛け人”であるショーン・オシェー検事(ニューヨーク・イースト地区)にとって、パット・パターソンはこの事件の全容を知りうる重要参考人だった。パターソンへの尋問は2日間(1994年7月11日~12日)にわたっておこなわれた。

 オシェー検事とパターソンのやりとりは、まるでアメリカのクライム・サスペンスのワンシーンのようだった。オシェー検事は、オーディエンス=陪審員によくわかるようにWWE内部でのパターソンの立場について時系列にそって質問をかさねていった。

――WWEでスタッフとして働くようになったのは何年からですか。あなたの現在の社内での肩書は?

「1979年からです。レスラーとして契約し、83年か84年にロード・エージェント(巡業部長)となり、85年からオフィスで働いています。副社長になったのは86年です。報酬は週給3500ドルです」

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巡業部長のころ、ステロイドの噂は聞いていた?

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