「生活苦しい奴声上げろ!」貧困バッシングに怒る名古屋の若者たち
他にも、障害者施設で働く男性は、「『いいよね、障害者年金は高くて』とよく言われるが、障害者年金と障害者が働いてもらえる給料では、家賃代を引いたら、デートもできないお金しか残らない」と訴える。貧困家庭の学習支援をする男性は、「(貧困家庭の子供たちの)七夕イベントで、小学5年生の女の子が短冊に、『普通に生きたい』と書いていました。貧困家庭でも、裕福な家庭でも、子供が困っていたら助けてあげましょうよ」と声を上げた。今回の街宣を仕切っていた男子学生は、「お母さんはパートで、母子家庭。貧困でないわけがない!」と声を張り上げている。また、子ども食堂を立ち上げた男性が、「貧困であることを語るのがなぜバッシングされるのか?」と叫んでいた。
「貧困バッシング」へのそれぞれの想いを、名古屋の駅前を歩く大勢の人たちに計8人が投げかけていく。スピーチを交代する合間、ドラムの音とともに、「貧困叩きをやめろ!」というコールも鳴り響いた。しばらくすると、街宣の前で一瞬だけ歩みを止める若者がちらほら出だした。開始から約1時間、雨が降り始めた頃、緊急街宣は終わりを迎えた。
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