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快挙達成のエボルタNEOくんに挑戦!14kgのペットボトルを背負って1000m級の山に登ってみた

 先だって、ノルウェーにある1000mの断崖絶壁を、全高17cm、重量169gの小さなロボットが登りきったことはご存じか? このロボットは、パナソニックのアルカリ乾電池「エボルタNEO」を2本搭載した「エボルタNEOくん」だ。「エボルタ」で培った技術をさらに進化させ、電池性能を左右する3大要素である材料、工法、構造のすべてにおいて革新したエボルタNEOの長もち性能の実証実験のために、このエボルタNEOくんが11時間もかけて、ノルウェー・リーセフィヨルドのシェーラグ山を見事登りきったのだ。    本実験により、乾電池エボルタNEOの性能は証明された。が、1000mの断崖絶壁を登頂したといわれても、壮大すぎてどこまですごいのかピンとこない人も多いのではないだろうか? そこで編集部の男性記者Aが、同じく1000m級の登山に挑戦。エボルタNEOくんのすごさを体験してみた。  ちなみに、記者Aが選ばれた理由は、女性を体感するために女装や妊婦の格好で街中を歩き回るという検証をした経験を買われての抜擢だ(https://nikkan-spa.jp/1336276)。  169gのエボルタNEOくんが搭載した乾電池の重量は約40gだという。この乾電池の重さを記者Aの体重60kgで考えると、約14kgに相当する。ということで、2Lペットボトルを7本背負った状態で、神奈川県伊勢原市にある標高1252mの大山に登頂してみた。  人生初の登山に浮かれ気味だったが、普段持つことのない本数であるペットボトルの重さに、スタート前から不安の色を隠せない。  登頂を始めて10分後、100m時点ですでに焦りを感じる。妊婦体験をした際は、妊娠10か月の状態を体感するために、7kgの水をお腹からぶら下げて、3kgの米をベビーカーに載せて歩いた。が、今回の14kgを背負った辛さはそれどころじゃない。どちらも10kg以上の重さだが、平地を歩くのと斜面を登るのとでは、ここまで身体への負担がちがうとは想像していなかった。  ちなみに、100m時点でのエボルタNEOくんは、ロボットなのだから当然だが一切焦る様子を見せず、余裕で上へ上へと登っていた。  頂上までおよそ半分となる500m時点では、すでに太ももの震えが収まらず、小刻みに足を止めて呼吸を整えなければいけない状態に。やはりいちばん厳しいのは背中の14kgのペットボトルだ。急な斜面になるとペットボトル内の水が後ろに波打ち、そのまま身体ごと持っていかれそうになってしまう。そのたびに足を踏んばらなければならず、ますます体力が消耗する。  一方、そのころのエボルタNEOくんは、電池の重さなど微塵も感じさせず、勢いよく登っていた。  さて、登り始めてから1時間後、牛歩のごとく重い足取りで、なんとか800m地点に到着するも、体力も気力も限界。登頂当日の最高気温は31度、汗が滝のごとくひっきりなしに湧いて出てくる。水分補給用の水はとうの昔に飲みきってしまっていた。14Lもの水を持っているにも関わらず、ひと口も飲めないのが恨めしい。もちろん同地点でのエボルタNEOくんは、なんの問題もなくひたすら上を目指す。搭載する電池のエネルギー以外、なにも必要とせずひたすら頂上へと登っていた(当たり前)。  頂上まで残り100m。もはや右足と左足を交互に動かすことしか考えられない。大山の道は大き目の石が並んでいるので、少しでも気を緩めると靴を石に引っかけて転びそうになってしまう。ただひたすら、転ばないように足を前に進める。  開始から約3時間。なんとか無事登頂成功! 登頂後は喜ぶことすらできず、しばらくなにもできずただただ座り込む。やはり重りを持っての1000m登山は並ではないことを実感した。 快挙達成のエボルタNEOくんに挑戦!14kgのペットボトルを背負って1000mの山に登ってみた そして、そんな汗をダラダラ流しながら、ひたすら呼吸を整える記者Aとは大違い。余裕でゴールしたエボルタNEOくんのクールな登頂成功シーンがこちら。  毎年、このようなチャレンジを行っているパナソニックとエボルタNEOくん。来年の挑戦も見逃せない! <取材・文/赤地則人(本誌)> ●エボルタNEOチャレンジ 提供/パナソニック
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