更新日:2017年11月29日 12:42
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国家公務員は「サービス残業」に上限なし!? 非正規も正規もブラックな実態

 世にブラック企業が蔓延するなか、「安定・安心」と思われていた公務員の職場もブラック化が進行しているという。現場で働く人々を直撃、その非人間的な労働環境の実態をリポートした!

サービス残業に上限なし!国家公務員は正規もブラック!?

霞ヶ関駅

超ハードワークな官庁勤務では、体調を崩したりうつ病になったりで、途中で退職する人も多いという

 国家公務員も約3割は非正規職員だ。彼らは自治体の非正規職員同様にワーキングプア状態に置かれている。今年3月、霞が関の国家公務員が横断的に組織する労働組合「霞が関国家公務員労働組合共闘会議」(霞国公)が、省庁の17組合を対象に、’15年(1~12月)における「残業実態アンケート」を実施した。まず、月平均の残業時間は約37時間だが、過労死ラインの月80時間で働く人は9%。霞が関の全職員3万4000人で換算すれば約3060人になる。霞国公の小池浩之議長は「これは平均値ですが、個人として月200時間の残業をする人もいます」と補足してくれた。  残業の最大原因は「業務量が多い」(約60%)ことと「国会対応で真夜中まで残らなくてはならない」(約30%)ことだ。また、長時間労働をこなすため「不調だ」「服薬している」「通院している」との不健康状態にある職員が約35%もいるのだ。 「なかには、うつ状態になったり、長期休暇に入った職員もいます」(小池議長)
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約42%が残業代の支払いを受けていないことも明らかに
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