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非正規公務員が「民間委託」で雇い止めに…年400時間から年40時間に仕事が激減

 世にブラック企業が蔓延するなか、「安定・安心」と思われていた公務員の職場もブラック化が進行しているという。現場で働く人々を直撃、その非人間的な労働環境の実態をリポートした!

年400時間から年40時間に。これでは生活できない!

 中嶋祥子さんは’14年10月、非常勤講師として41年勤務した東京都立職業能力開発センター(職業訓練校)の江戸川校から「再任用拒否通告」を受けた。
中嶋さん

「甥が亡くなったとき、職場に休暇を申し出たら認められず、日中の葬儀に参列できなかった。正職員は忌引き休暇を取れるのに」(中嶋さん)

 その理由の一つは、中嶋さんが自身も含めた非正規職員の労働環境の改善のため闘ってきたということだ。都の非正規公務員への待遇は不平等で、正職員と同じ仕事を同じ時間働いても賃金は安いしボーナスはない。交通費も出ない。忌引き休暇もない。  ’90年、中嶋さんは、都や東京23区で働く非正規職員の組合に加入し、分会として「職業訓練ユニオン」を設立。都との団体交渉で、交通費の支給などを実現した。
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「再任用拒否通告」を受けたもう一つの理由
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