ミック・フォーリー インタビューPART1 デスマッチの精神性――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第215回(1996年編)
――テリーは、あなたにとってヒーローだったのですね。
「デスマッチには高い精神性=スピリチュアリティーが要求される。わたしはそういうふうに考えている。エンターテインメントといってしまえば、そのとおりかもしれない。しかし、わたしとわたしの家族、わたしとわたしの肉体、わたしとレスリングの関係は、きわめてスピリチュアルなものだ。レスリングは、わたしにとって単なる毎日の仕事、生計を立てるための手段ではない。わたしはリングに上がることによって目に見えないなにかに触れ、観客もまた、わたしのファイトを目撃することで心の奥にしまっておいたなにかにタッチする。わたしは意味もなく血を流しているのではない」
――デスマッチの精神性、ですね。
「わかりやすくいえば、リングに上がっているわたしたちと、川崎スタジアムにいた3万人の観客が同じフィーリングを共有していたということだ。いっしょに感動し、いっしょに涙を流すこと。どうしてかはわからないけれど、日本のオーディエンスとわたしは、いつもそういうフィーリングを分かち合っている。そして、彼らはレスリングとレスラーをリスペクト(尊敬する、敬意を持つ)してくれる」(PART2につづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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