ビンスが選択した“ショーンの時代”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第225回(1996年編)
また、ライバル団体WCWから移籍のジョニー・B・バッドは“ワイルドマン”マーク・メロの新リングネームで4.1“ロウ”でデビュー。メロの妻リナも女性マネジャーとしてデビューし、夫のセコンドについた。リナはやがて元祖ディーバ、セイブルとして一世を風びすることになるが(その後、メロと離婚してブロック・レスナーと再婚)、この時点ではまだWWEスーパースターとしての自我にはめざめていなかった。
“レッスルマニア12”でショーンに敗れWWE世界王座を失った“ヒットマン”ブレット・ハートは、これといった公式アナウンスのないまま2日間のTVテーピングを欠席。事実上の“休業”に入った。ブレットが全米ツアーを長期欠場するのは1984年のWWEとの専属契約以来、13年めにして初めてのことだった。
ビンス・マクマホンは長期政権モードの新チャンピオンにショーンを選択し、選択されなかったブレットはビンスへの無言の抵抗の手段として“有給休暇”を選択した。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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