“レッスルマニア12”去る選択VS残る決断――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第223回(1996年編)
“レッスルマニア12”(1996年3月31日=カリフォルニア州アナハイム、アローヘッド・ポンド=観衆1万8852人)は、いまになってふり返ってみるとWWEがライバル団体WCWの影におびえ、“去るスーパースター”と“残るスーパースター”とがリング上でその主張をぶつけ合った一種異様なムードのイベントだった。
この時点でWWE退団―WCWへの移籍が決定していたのはディーゼル(ケビン・ナッシュ)とレーザー・ラモン(スコット・ホール)のふたりだったが、ラモンは5月の契約満了を待たずに全米ツアーからすでにその姿を消していた。
“レッスルマニア12”の主要カードのひとつとして当初予定されていたラモン対ゴールダストのインターコンチネンタル選手権(プロデュース段階では“ラダー・マッチ”を計画)はキャンセルとなり、これに代わりロディ・パイパー対ゴールダストの“ハリウッド・ストリート・ファイト”がラインナップされた。
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