山里亮太が異色アイドル「生ハムと焼うどん」に芸能界サバイバル術をアドバイス――コンビは仲がいいのに越したことはない
――そもそも山里さんは2人を「アイドル」として見ているんですか? それとも「同業者」として意識しますか?
山里:いや、同業者としては考えていないですね。
西井:うん、うちらは芸人さんではないから! やっぱりアイドルだと思うし、歌って踊ることが好きだしね。
東:そこ、すっごく重要だよね。「なんか面白いことを言うアイドル」っていうことで、最近はそういう役回りばかり期待されているんだけど、それはどうなのかなとも思っていて。アイドルっていう枠の中でアイドルっぽくないことをするほうが、世間からも注目してもらえると思うしさ。
山里:それでいいんじゃない。2人だって「芸人と寸劇で戦え!」とか言われたら嫌だろうしね。
西井:むっちゃ嫌だよ~! でも最近はネット番組で芸人さんと一緒に大喜利をやらせてもらうことが多くて、そこで鍛えられているの。で、芸人さんの偉大さを改めて思い知らされている。収録が終わったら、毎回、細かく反省会しているんだ。
山里:素晴らしいことじゃない。そういうことを通じて、寸劇の実力も上がっていくだろうしさ。
東:うん、寸劇のレベルは上げていきたいって常に考えている。だけどテレビだと、求められる笑いが微妙に違うんだよね。テレビって30秒とか1分とか短い尺で勝負しなくちゃいけないから。うちらの寸劇って「3分のストーリーの中でオチをつける」っていうスタイルだしね。
山里:2人が悩んでいる「テレビでの戦い方」っていう問題は、実はコント師たちもよくぶつかる壁なんだよね。そこで「自分たちの実力が出せない番組には出ない」っていうやり方は、ひとつあると思うんだ。だって本来の自分たちと違うことをやらされて、結果、滑るだけだったら、出るだけ損じゃん。
西井:ホントそうなんだよ~。
山里:もしくは寸劇以外に、テレビ向けの武器を新たに作る。1分くらいの特徴的な自己紹介とかね。南海キャンディーズの場合だったら、しずちゃんがいきなり司会の人に向かってハチャメチャなことを言う。それを僕が必死でたしなめる。そのラリーを1分くらいでまとめる。これがテレビ対応なんだよ。
西井:なるほどね~。だけど難しいな~。
――生うどんの2人は、どのようにネタを書いているんですか?
西井:基本は、お互いにネタを3個ずつ用意するっていうやり方。その元ネタのアイディアを文章にしたり、流れにまとめるのは東がやるっていう感じかな。
――その元ネタのアイディア自体は、どこから湧いてくるものなんですか?
東:漫画を読んでいて、ひらめくことが多いな。
西井:私は小説! 本を読んでいるとアイディアが浮かぶ~。
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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