山里亮太が異色アイドル「生ハムと焼うどん」に芸能界サバイバル術をアドバイス――コンビは仲がいいのに越したことはない
――せのしすたぁとの対バン(※共演前、「キャラが被ってるから、自分たちの影が薄くなった」「自分たちより集客できるアーティストとの対バンじゃないと、こっちにメリットがない」などの舌戦を展開)は?
東:あのときのほうが、すごかったな。お互いに面識もなかったし、探り探りディスり合っていたら、いろんな人から言われちゃって。「東さんがそんなに子供だとは思わなかった」とか「見損なった。悲しくなりました。もう無視しましょうよ」とか……。
山里:WWEみたいでカッコいいじゃん。ライブ自体は盛り上がったの?
西井:うん、最後は大成功で終わった。燃え尽きた感も満載だったし。
山里:だったら問題ないよ。結果的には炎上効果があったわけでさ。
――山里さん、炎上の先輩として2人にアドバイスは?
山里:相手と同じ熱量で怒ったらダメだよね。小バカにするくらいでいい。アンチ意見が来ても余裕のある返しをして、最終的には自分の評価が上がるのが理想。アンチを「自分の株価を上げるために協力してくれた人」っていうふうに変換していくイメージよ。ノンスタイルの井上(裕介)は、それを本にしているわけでさ。
東:言われてみたら!
山里:悪口なんて、全部お金の種ですよ。一番ダメなのは、アンチの攻撃によってマジでへこむこと。その様子を表に出して、仲間に慰めてもらうのが一番ダサい。あとは相手と全力で戦うパターンもダメだよね。論破したがる人っているじゃない。
西井:論破、ダメなんだ? でも、たしかにそのタイプはよく見るよね。
山里:だって全力で戦うと、うちらの貴重な時間が奪われちゃうじゃん。こっちが超考えてツイートしたところで、向こうはそれ以外何もすることがないような人たちよ? 同じ土俵に乗った時点で僕たちの負けなんだよ。同じ熱量で戦うなんて、ありえない。
東:たしかにそうかも。
山里:だから、「土下座しながら頭突きする」っていう感覚だよね。表面上は謝っているけど、心の中では何ひとつ反省していないという。そんなこっちの様子を見て「可哀想」って思ってくれたら、自分たちの勝ちだしね。
西井:さすが炎上し慣れているだけあって、したたかだな~(笑)。
――最後に山里さんのほうから2人にアドバイスはありますか?
山里:ひとつだけ言えるのは、コンビっていうのは仲がいいのに越したことはないよ。
西井:山ちゃん、なんかあったの?
山里:南海キャンディーズって、ほとんど僕がしずちゃんをコントロールしてて、それでやってきたんだけど一時期、僕があまりにも細かくしずちゃんに指示を出しすぎて、向こうが心を閉ざしちゃったんだよね。今は1周して戻ってきた感覚なの。「やっぱり仲がいいことが出発点だったな」って。それで、今年は2人でM-1グランプリに出ることにしたんだけどさ。だから、2人にも仲よくしてほしいなって。
東:やべぇ! 深み、めっちゃあるわぁ~。この立ち位置の人に、それ言われたら説得力ハンパねぇっす!
山里:それ、本気で言ってる?(笑)
<取材・文/小野田 衛 撮影/水野嘉之>
【プロフィール】
●山里亮太 やまさと・りょうた◎1977年、千葉県生まれ。’03年、山崎静代とお笑いコンビ、南海キャンディーズを結成。近年はナレーションや『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)など、ピンとしても活躍
●生ハムと焼うどん なまはむとやきうどん◎2015年3月、高校の同級生だった西井万理那(19歳)と東理紗(18歳)によって結成。ユニット名の由来は2人の好きな食べ物から。2016年10月21日(金)に 前代未聞の手作りワンマン「サードワンマンライブ~破天荒な摩天楼~@東京ドームシティホール」を開催。最新情報はTwitter(@namaudon_kawaii)でチェック。公式HP:http://namaudon.tokyo/出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
■ついに大ホールに進出!! 前代未聞の手作りワンマン
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日時:2016年10月21日(金)
開場:18時 開演:19時
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