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大手メディアが伝えていない「荒れる少年の貧困」――ヤクザの取り立てに怯え、盗んだバイクで走り回る…

 翌日、良太さんに自宅近くを案内してもらった。かつて荒れた思春期に盗んだバイクで走り回っていたエリアで、胸にある和彫りの入れ墨もその頃のものだという。 「婆ちゃんから盗んだカネで買った脱法ドラッグをキメてツレとバイクを乗り回したりしてた。このタトゥーはいわば友情の証しだよ」  今も地元の友達とは「肉親以上」の関係。道中では良太さんと同じ金髪でタトゥーを入れた少年が何人も親しげに声を掛けてきた。 「でも、カネが欲しくて盗んだバイクのパーツを売ったり、同級生に無理やりカネ貸して利子倍にしたり……あいつらにも迷惑かけたなぁ。今、婆ちゃんが宗教にハマったのも自分のせいだと思ってる」  祖母の孫に対する生活保護の扶養義務が外れる来年、良太さんは資格試験に挑戦する予定だという。 「婆ちゃんのためにもぶっちゃけ金持ちになりたい。でも俺みたいなヤツに仕事なんてないんだよな」 ― 密着ルポ 貧困の子供たち ―
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