自分は悪くないのに…事件に巻き込まれ、人生が変わっちゃった人々
●ケース2:同僚がインサイダー取引。社内が監視社会に
某証券会社の元社員・花田祐樹さん(仮名・40歳)の元同僚は、情報漏洩防止を目的に、社長から社員に一斉配信されたメールのTOB情報をもとに、逆にインサイダー取引に手を染めた。
「証券取引等監視委員会からの指摘で会社が内部調査を開始すると、すぐに当人が白状しました」
元同僚は’09年5月に懲戒解雇され、会社を去った。だが、残された社員たちは大迷惑を被った。
「社長は疑心暗鬼に陥り、トイレ以外の社内各所にカメラとマイクを設置。社長室内のモニターには常にそれらの映像が流れています。社員の送信メールも、すべてCCで社長にも届きます。北朝鮮級の監視体制といわれていました」
花田さんは現在、同業他社に転職。平穏な日々を過ごしている。
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